リーダーの資質③「リスクを恐れない決断力」【1】(リーダーに贈る「必勝の戦略」解説④)
この記事に目を通して下さり、本当にありがとうございます!
私の記事では、大川隆法先生の累計3500回の法話、3100冊以上の著書から、おすすめポイントを紹介しています。
新たな試みとして、大川隆法先生の書籍「リーダーに贈る『必勝の戦略』」のポイント解説に挑戦していこうと思います🌷
少しずつ進めていく予定ですが、皆様どうか温かくお見守りください。
「リーダーに贈る必勝の戦略」
職場をはじめ、さまざまな場面で、高度なリーダーシップが求められる現代。
本書では、リーダーシップを革新し続けるポイントが示されます。
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リーダー論として、経営者にも、そして主体的に活動をしているすべての皆様におすすめの内容となっています。
それでは、今回は第1部第3章のポイントをご紹介させていただきます🌷
◎第3章 リスクを恐れない決断力
「宋襄の仁」に見る、自滅型リーダーの特徴
・「宋」と「楚」の戦い
「宋襄の仁」。
相手が攻め時にもかかわらず、「いま襲っては相手の弱みに付け込む形になるので、失礼にあたる」と攻めるの避けてしまう襄公。
その結果、体制の整った相手軍からさんざんにやっつけられてしまい、味方に大量の死者を出してしまったそうです。
襄公がお人よしすぎたために、敵の死傷者を出す代わりに味方の死傷者を出してしまったという悲劇。
この故事から、私たちが学ぶことも沢山ありそうです。
・襄公には何が足りなかったのか?
儒教的に見れば、敵にも愛の心を向けるような「仁」の塊で、人徳者のようにも称賛される襄公。
しかし、軍事的な思想家から見たら、味方を危機に追いやった「愚者」に当たります。
人格者としてその人を見るか、軍事的リーダーとしてその人を見るかで、その評価は真っ二つです。
敵が大軍で、味方が少数の場合は、敵に情けをかけている場合ではない。
襄公は思いやり、優しさなどの人間としての美徳があったとしても、大勢の人を路頭に迷わせないための「智慧」が不足していました。
この襄公のような失敗は、現代の経営者でやってしまった場合、大量リストラや会社の倒産という事態を引き起こしてしまいかねません。
・極端な理想主義者の弱み
「宋襄の仁」での襄公ほどの過ちではなかったとしても、日常のふとした時に、自分のちょっとした弱気から、大勢に迷惑をかけてしまう場合があります。
人柄的に良い方、いわゆる宗教的な人格の方のなかにも、「良い人」だけれども、その判断が経営的には大勢の人に迷惑をかけてしまう、という場合もあるようです。
「いい人」と「仕事ができる人」は違う、という説がまことしやかに囁かれるのも、このためでしょう。
「宋襄の仁」で学んだ襄公のような人が政治家をすると、
「核兵器が撃ち込まれても、戦争になってはいけない。だから何も武装せず、じっと我慢するのみだ」という考え方(非武装中立論)に近づくのではないか、とのことです。
平和主義も理想としては良いのですが、現実的に危機が迫っている時に、何の対応もできないようなリーダーになるのは良くありませんね。
このことから、経営者・リーダーにおいても、「敵が大軍で味方が弱小なのに、敵に遠慮しすぎていい人ぶっているうちに、味方に被害が出てしまう」という傾向を持たないよう、注意が必要です。
本日の解説はここまで。
次回は、「決断力を高める2つの武器」についてご紹介します!
最後までご覧下さり、誠にありがとうございました🌷
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