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最近の雑記:流れでたら〜アジア〜

北京ダブリンリベリア...

と聞いてエモすぎてライトめなビールと今晩のおかずは中華だ!と思ったやつは絶対友達のなれそう、今アクセスラブ〜!

最近、絶賛料理熱が過熱中。民俗学の聖地とも言える岩手県遠野市インザハウス。そこでスーパー学芸員として有名な前川さんは玄人研究者ほどアテンドする時は町のスーパーマーケットに連れて行くそうな。

旅先でローカルスーパー寄りたい欲、わかるぅぅぅ〜。自分の住む場所には無い調味料や食材、同じ物でも売り方が違った時、高まるぅぅぅ〜〜!!!

かくいう私も最近、月末に控えたイベント出店の為もありローカルスーパーと産直へ頻繁に足を運びつつ季節を細かく辿っている。その記録も多少なりともしてみている。

ちなみに月末のイベントはこちら。民俗学やカルチャー好きな人にはきっとささる"メグリトロゲ"というタイトルのイベント。改めて告知はまたしようではないか。

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最近、産直ではひっそりと小ぶりな地物の桃が出ている。隣には福島産の大ぶりで商品としても太鼓判が押されたような桃も並んでいたが、私は地物を味わってみたかったので小ぶりな地物の桃を小脇に抱えて家に連れ帰った。アジアのどこかからきっと来たであろうスパイスと一緒に鍋でグツグツ煮てシロップへと変化させるのである。ククク。

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話は変わる。季節ごとに人間、欲するものが変化するのは面白い。

最近ホラーを欲した夜があったので、都会から遊びにきたマブな友達のオカンと、遠野の友人を呼んでホラー映画を見ながら【怖い】という感性について分かち合った。きっかけはこの本。残穢みなさんご存知だろうか。家にあるだけで怖い本と言われている。スナックから持ち帰ったはずでは無かったのに何故か鞄に入ってた日なんかもあった。ひえぇぇぇ〜〜〜!!!

スナックを営んでいると頼んでもいないのに突然怖い話を語り出しママである私を怯えさせる事をするお客さんがいる。困った癖だ。

そのお客さんはお店がある通り沿いで育ったとか。かつてあった事件や事故なんかを詳しく知っていて『放火で誰が何人死んだ』『あのスナックの2Fにはお札が貼ってある』とかを聞かせてきては私を怖がらせては楽しんでいる。『怖い〜ゾゾゾ〜』という反応を見てニヤニヤ。

お店を閉めて一人で閉店作業をしている時にふと思い出しては怖い気持ちになるのだが、なぜ体験した訳でもないエピソードに怖いという感情を抱くのだろう?と謎に気になってしまい怖い話好き友人にその旨を連絡したら紹介されたのがこの本だ。まだ読み終えてないんだが意図することはきっと"穢れ(けがれ)は伝染する"という事の様だ〜ひぃぃぃぃ〜!!!

ホラー映画鑑賞会はこの残穢を読み込んだ経験アリというかなり偏った感性を共通点に集まったメンバーでの開催となった。『怖いぃぃぃ〜〜〜たのちぃぃぃ〜〜〜!!!!』という癖のある叫び声が部屋に響いた。

鑑賞したのはホラーブームの火付け役となった映画リングの原作者・鈴木光司が手がけた短編集収録の仄暗い水の底から。10代の頃に見た事があったが大人になって見るとまた味わい深い映画だった、20年前かよっ!と時の流れに浸る気持ちを挟みつつ、母親役演じる黒木瞳が背負ったメッセージは考えさせられる事が多かった。ホラーというと脅かす・びっくりさせる・ビジュアル的に怖い、という要素が前面に出すぎてエピソードの核がないB級な作品が増えた事でしばらく離れてしまっていたが、久々に原点回帰的にかつてのホラー映画を見て新鮮な発見がいくつもあって良い経験だった。

ホラーがなぜ生まれるか?そこには人間と感情が不可欠、そんな事は言うまでもないのかもしれないけれど、怖さを超えて考察するとなかなかに面白い。人と向き合う仕事である酒場・スナックの仕事にもホラーは良い示唆を与えてくれるのかも思うと、脊髄反射で怖がらずグッと堪えて考察視点でホラー鑑賞をこの夏はあと数回やりたいである。ラマーズ法の様な呼吸法を体得して怖さの逃がし方なんかもセットで挑みたい、ひぃぃぃ〜〜〜!!!

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だいぶ冒頭の料理熱が加熱中という話からは遠のいたが無理矢理話題をこじつけるとするのであれば、結局のところ『人の営みに関心がある』という事だと思う。

人の営みを考察する時に、歴史>感情>風土>政策や社会構造と切り離せなかったりする。それを思ったのは昨夜、NHK映像の世紀プレミアム『東京 破壊と創造の150年』を見たからかもしれない。少し前に映像の世紀が一挙公開!が友人界隈で話題になったのをきっかけにNHKオンデマンドを掘っていて見るに至った。関東大震災と東京大空襲によって、2度も荒野となった東京の復興の変遷記録。

​渋沢栄一や後藤新平など現代日本の基盤づくりのキーマンだった人々の動いている様子もありつつ、私が興味深く見てたのは大正時代>昭和の太平洋戦争時代の若者のファッションや行動をはじめとするカルチャーの変化。ああこうやって社会の流れに人々の行動は影響を受けていくのかぁ、と妙に腹落ちした。

西洋化の流れを受けて髪をバッサリ切りシルエットがくっきり現れる洋服に身を包み銀座を闊歩する女性達。その当時洋服を着ていた人は全体の10%と少なかったという事実は現代では考えられない事だ。彼女達はモガと呼ばれた。(モダンガールの略)その後太平洋戦争へと突入する日本は徐々に質素な暮らしやカルチャーへと変化していくのであった。

今という時代や社会観に、我々はどう影響を受けているのだろう?

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そんな事を思いながら、せっせと暑いクーラーの無い家で自家製辣油を作っている夏のひと時を過ごしている。少しでも涼しい場所をと思い窓に近い場所を探してキッチンで寝た日もあったのだが、思いがけず星を眺めながら寝られる位置で、何だか不便も得するなと思った。

辣油づくりではネットレシピに菜種油を使用しろと書いてあったもんだから菜種油で作ったものの何だか香りが足りない様な気がする結果となった(SEOで1番に上がってきた記事くそぉぉぉ)...物足りないなぁと思って市販の辣油のラベルを見たら"ごま油で仕込んだ"と書いてあるではないか....!

一回作ってみる改善点が見えて再挑戦欲が出る。辣油を大量生産してどうするんだ自分、という問いは横に置いておきつつ、youtubeで更なる本格レシピを漁ってたらめっちゃ好きぃぃぃ〜〜〜!!!このチャンネルとおっさん〜〜〜!!!!となった動画があったので貼っておく。

料理を通じてこのおっさんを知れた訳で、料理は身近なクリエイションであり世界拡張機能だなと思った。(あっさっっっ!!!)

みなさん良いお盆をお過ごしください〜!岩手県遠野市附馬牛町で見かけた蓮のお花でお別れです。

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