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新人VTuberは読め!リスナーは「ここ」を見ている

私は、大手箱~デビューしたばかりの個人の方まで雑多に視聴しているVTuberリスナーのひとりです。暇な時間ができ、かつその時間に登録しているチャンネルの配信者さんが誰もいない場合など「VTuber」で検索し、ライブ、視聴回数順でソートし面白そうな人はいないかと探したりします。
また、TwitterをはじめとしたSNSからも情報を収集し、お気に入りの配信者さんを見つけることも多々あります。

しかし、一方で「この人おもしろそうだなぁ」とSNSで感じた人でも放送を開くことすらなかったり、検索で見つけた人の放送を開いて1分もたたずに閉じてしまうことも多々あります。

配信を伸ばす方法論等のノウハウは調べれば出てくることもありますが、逆にニーズを逃さないために気を付けるべきポイントだけをまとめた資料というものはなかなか共有されていないように思います。

そこでこのnoteでは、リスナーからの目線としてこういうことはやめてほしい。あまり好まれないと思う。という内容についてまとめていきます。
楽しい配信を作っていく一助になれば幸いです。

※あくまでも私個人の視点ですので「リスナーの総意としての意見」ではありません。異なる意見を持つリスナーもいらっしゃると思いますので、あくまでひとつの参考としてください。

筆者は、昔ニコニコ生放送でゲーム配信をしており、その時の経験も加味した上で考えを記載しております。
個人最大接続250程度、企画参加時8000~1万前後の前で配信経験あり。

サムネはコンテンツの入り口である

SNSでの放送開始ツイートや、検索で表示されるサムネイルはリスナーが最初に目にする「あなたのコンテンツ」です。そこが手抜きであったり、分かりづらかったりすると視聴意欲は下がります。

例えば、あなたが「APEX」や「雀魂」のリスナー参加型配信を行おうと考えていたとします。この時重要なことは何でしょうか?

非常に極端な例ですが、以下のようなサムネイルをクリックしたいと思うでしょうか?

ダメサムネの極端な例
あなたは誰?VTuberなの?
男性なの?女性なの?

サムネイルは、貴方にアクセスするための入り口です。そこで情報を得られないとアクセスには結びつかないと思います。
では、貴方がちゃんとわかるようにして、参加型であることも明記してサムネイルを作ってみましょう。

貴方がリスナーだとしてこの配信を見てみようと思うでしょうか?

サムネに入れる情報は断捨離しよう

ゲームのロゴと拝見を取ってきて、何をするのかを明確にしました。次に貴方の立ち絵を表示して、VTuberであることもアピールしました。
さらに初心者であることを強調。みんなで楽しく参加型で遊びたい旨を記載して、分かりやすいように使いたい武器も書いて………

見づらい!

ものすごく失礼な言い方になるかもしれませんが、ライブ+視聴回数順で並べた際に下の方にありそうな如何にも伸びない人みたいなサムネイルになっていますね。

サムネイルは「何をするのか」がわかるのと同時に「インパクト重視で必要最小限」であるのが望ましいのではないかと私は考えています。
さらにVTuberさんの場合は「自分の姿」がコンテンツの一部だと思いますので遠慮せずに画面に大きく出ればいいと私は考えます。
コツとしては「実際にYoutube上のサムネイル表示サイズで文字がきちんと読める大きさであること」「情報をそぎ落としてわかりやすくすること」になります。

自分+コンテンツ+参加型。
このぐらいシンプルでいいと私は思います。

サムネイルは上記ぐらいシンプルでいいかなと思います。
※私が参考例に作ったのでセンスの部分には目をつぶってください。

楽しくやりたいとか、初心者だよという部分は概要欄に記載するなり実際の配信内のトークで補完すればよい内容だと思います。

自身の姿を大きく映すべき

VTuberさんの配信において、自身の姿を映すことは非常に大切なことだと考えています。例えば、PCが重くなりすぎてゲーム自体が遊べなくなるので自身の姿を消しました。という配信。

それは、VTuberの配信と言えるのでしょうか?
止め絵の透過pngでもいいので自身の姿を画面上に出しておくことは非常に重要なことです。

また、自身の姿をなぜか遠慮して小さめに表示している方もいらっしゃいますが、進行の邪魔にならないサイズで自身をなるべく大きく表示することにひとつの価値があると私は考えています。

控え目な方の例
このぐらい大きくても問題ない

例として2枚の画像を上げましたが、よりVTuberとしての自分を強く印象に残せるのは2枚目の方であると思います。
もちろん、選択するゲームよって画面の邪魔にならないようにサイズ調整は必要ですが、不必要に小さく表示する必要はどこにもないと考えています。

安易な記念連打は、記念の価値を下げる

新人VTuberさんが陥りやすいケースとして、登録人数に対しての記念日配信を連打するというものがあります。

  • 400人登録記念雑談

  • 700人記念マシュマロトーク

  • 900人登録ありがとう歌枠

また同じく1か月単位等での記念日配信を連打するケースも散見されます。

節目節目はとても大切なことですし、レッドオーシャンなVTuber界隈において登録者が100人単位で増えることは配信者さんにとって、嬉しいことだと思います。

しかし、リスナー視点で見ると動画一覧に配信アーカイブが並んだ際に記念配信ばかりやっているなぁという印象を持たれかねません。
また、記念配信の内容も普段と変わらないものや普段の配信の延長線上ではないのか?と思われる内容が多く、タイトルに「記念配信」と入れたからといって視聴人数が伸びるとは考えにくいです。

私個人の目線でいえば、登録者数は1000人、収益化、5000人、1万人といった大きめの人数でのくくり。デビュー半年、デビュー1周年などの時間的スパンが大きい記念日配信に力を入れる方が効果があるように思えます。

連発するより工夫した企画がみたい!

登録者を伸ばしたい!と考えている配信者さんは、記念日配信に、少し特別ななにかをスパイスで加える方がいいかなと思います。
例えば、ただマシュマロを募集してトークするのではなく、もらったマシュマロを絶対に全肯定する配信。絶対にツッコミを入れる配信など変化球をいれたほうが「企画」感があり記念日の特別感をより強くするのではないかと思います。
もちろん、常日頃から支えてくれている常連リスナーに感謝を伝えるための雑談配信もいいかなと思います。ただその場合、新規の取り込みというよりは記念日を祝うという部分が強くなりますので自分がどちらを優先したいかで決められると良いかと思います。

参加型=自分が遊ぶではない

配信者は基本的にマルチタスクを求められます。メタ的な発言をするのであれば、ゲーム配信を行う場合、自身のアバターを表示するためのアプリ+ゲーム配信用ツール+実際に遊ぶゲームが起動していますよね。その上で配信プラットフォームにきたコメントを捌く必要があります。

しかし、参加型企画を行った際にプラットフォームに来たコメントにまったく触れず、そのまま放置している配信者さんを見かけることも多々あります。

配信者は場を提供する側である

配信者は参加型企画の場を提供している側であり、一緒に遊ぶのと同時に「一緒に遊んでいて楽しんでいるところを見せる」という部分に意識を向ける必要があります。そしてその延長として別のリスナーに「自分も参加したい」という気持ちにさせるような配信になることがベストだと言えます。

APEXにおける打ち合いのシーン、雀魂における打牌選択の時などコメントに触れるのが適切でない場面もあります。しかしそれ以外の場面では、なるべく場を楽しく盛り上げることが望ましいです。ここでいう場とは「参加してくれているリスナーとコメント欄のリスナー」の両方を含めています。
「ゲームに参加できている人たちは楽しそうだけど……」と思われてしまってはせっかく見に来てくれたリスナーを逃がすことになります。

最低限のルール・操作方法は覚えて

ゲーム配信において配信を始めてからかなり初歩的な操作方法でのもたつきや、ルールにおける最低限の理解力不足が見える場合があります。

初心者の成長を見守りたいリスナーと上級者のうまいプレイを見たいリスナーは別の層です。しかし、一番根本的な部分である「初歩の初歩」で躓く配信はリスナーとして見ていて、私はしんどくなります。

以下はゲームタイトルをあげた上での例ですが、どんなゲームをプレイする際にも「初歩の初歩」に関してはきちんと理解した上で配信されるほうがよいと考えております。

APEXにおける例

APEXにおいて進む方向を間違ったり、身を隠すのがうまくなかったり、敵がうまく撃てなかったり。実は、これらは別に問題ないです。noteで偉そうなことを書いている私もめちゃくちゃ下手です。

私が「見ていているのがしんどい」と感じるのは、そもそも「どのボタンでアイテムを拾うんだっけ?」「どのボタンで銃を取り出す(しまう)んだっけ?」というレベルの話になります。

この部分さえもエンターテイメントとして見せたいと考えるのであれば、最初のチュートリアルからすべて配信上で見せつつ、うまくやれる人のみがようやくやれるレベルだと考えています。

つまり、取扱説明書を読んで一通り覚えたのか?というレベルのことはしてくださいという話になります。

雀魂における例

最近はAPEXブームが落ち着いたこともあり、雀魂のほうがより目につくことが多いです。
こちらのほうがよりカジュアルに遊べる分、明らかにルールがわかっていない人が目につきます。例えば、19字牌をポンして、無役がすごく目につきます。

すべての役を覚えろ!間違いのない打牌をしろ!なんていうリスナーはほとんどいません。あるいは、上記の無役になったとしても「なぜ無役になっているのか?」を説明してくれるリスナーもいないこともしばしばあります。
なぜなら、無役になる打ち方の説明をすると「指示厨」として扱われたり、場の雰囲気を壊すと考え自重するリスナーも多くいるからです。
※特に少人数の視聴者の配信では、指摘されることはほぼないと思います。

ですので、せめて場風牌、自風牌、役牌、タンヤオ、ホンイツ系統の役ぐらいは覚えてほしいと考えています。何も考えず無役になる配信者よりも「ホンイツを覚えたからホンイツ狙うね!」と無理やりなホンイツばかりを狙う配信者の方がエンターテイメントとしては面白い配信をしていると私は思います。

特に参加型を企画される方は、本当に最低限のルールと役だけは覚えてほしいと思っています。何も覚える気もなく、なんとなく上がれた。勝てた。ができるゲームではありますが、最低限のゲームルール把握をする気があるのかどうかという部分は、配信者として向上心があるのかどうかと直結していると私は考えています。

安易にスパナを配らない

仲のいい人、良くコメントをくれる好意的なリスナー(常連リスナー)にモデレーターをお願いしすぎているパターンが散見されます。

枠を開いてみれば半分以上がスパナで埋まっている状態。このような状態で新規でやってきたリスナーは気軽にコメントできるでしょうか?

スパナは凶器になる

もし現実世界で凶器を持った人が複数集まっていたら怖くて近づきませんよね?
それと同様に、コメント欄がスパナ(モデレーター)で埋まっている状態になるとチャンネルとして閉塞感があり、新規でコメントする気が起きません。

また、こういう言い方をすると失礼ですが、10数名程度のリスナーに対してスパナ持ちが3人も4人も常駐する必要があるでしょうか?正直誰一人モデレーターでなくても荒らし対策等を配信者自身で行える人数です。

また、スパナ持ちによる不必要な結束が出来上がっている場合もあり、より排他的なコメント欄を形成している場面を見かけたこともあります。
以前行き過ぎたコメント自治が行われている場面をみたことがあり、好きなゲームの配信をしてらっしゃったのですが、モデレーターの方の対応やコメント欄の流れがしんどくて視聴をやめてしまった配信者の方がいます。

モデレーターの持つ権限や、コメント欄での存在感は配信者が思っている以上に重いものです。
不必要に付与しすぎないほうが良いと私は考えます。

コラボの相手、誰ですかその人

初コラボなのに「仲良しコンビで〇〇」「親友の〇〇と~~」みたいなサムネやタイトルをみると私はモヤモヤします。

例えば箱所属(大小問わず)コラボであれば箱コラボなんだなとわかりますが、箱所属と個人や、個人間でのコラボなどでコラボの理由がないままいきなりコラボが始まり、コラボ内でもコラボした経緯について言及がない場合など非常になんだこれという状態になります。

おそらくVTuberさん同士のDiscordグループなり、メタなことを言えば前世の繋がりだったりといろいろあるのでしょう。

コラボはお互いに見知らぬリスナーさんへの露出を増やす好機であると同時に、関係性を見せるコンテンツのひとつです。

例えば、配信外でスケジュールやサムネイルを作っているときにVTuber専用のDiscordで仲良くなったので今回のコラボが実現しました。という言及があるだけで印象は変わります。大手所属の配信者さんほど「初めまして」の顔合わせ配信はキチンとやられています。

裏でのエピソードが喜ばれるのは、仲良くなっていくまでの経緯などキチンと段階を踏んだコラボにおける内容になります。

コラボをするな!とかそういう話ではありません。
はじめましての方が大多数になる大人数コラボもあるでしょう。
むしろ大人数コラボの方が、〇〇さん経由でお誘い頂いて~等がわかりやすかったりします。

特にタイマンコラボを行われる際は、自身と相手方との関係がどういう経緯なのかをリスナーさんに周知することは非常に大切なことだと私は考えています。

耐久というなの垂れ流しは何も生まない

耐久配信というものがあります。攻略の難しいゲームをクリアするまで終わらない等の配信がポピュラーかもしれません。

しかし一方でその「攻略が難しいゲーム」を「耐久配信」する行為は意外と多くのVTuberさんが行われています。
そのため、半端な気持ちで「このゲームの耐久をやれば人が見てくれるだろう。登録者が伸びるかもしれない」と言った気持ちでプレイされるのであればおススメできません。
なぜならば、リスナーは配信者が思っている以上に「耐久配信に対する気持ち」が案外と透けて見えるためです。

攻略の難しいゲームをプレイしている際に行き詰まることも多々あるでしょう。そういうときの言動や行動などから「本当にゲームをクリアしたくて耐久をしている」のか「耐久をするためにゲームをしているのか」が案外わかってしまうものなのです。

「耐久をするためにゲームをする」では本末転倒です。いやいやプレイしてる感や、飽きている空気感は非常にわかりやすいものです。

生産性のない配信で時間をつぶしてしまうよりは、リスナーが楽しめて自分も楽しめるコンテンツで配信を行う方が良いと私は思います。

SNSでのお気持ちジェンガはリスナーを失うだけ

よく注意喚起のことをアンチからお気持ちと評されてしまう界隈ではありますが、SNSで言わなくていいことを呟きすぎてしまいジェンガのように積み重なってどんどんと悪化してしまうケースを見たことがあります。

「みんなが気持ちのいい配信にするために」という言葉は実に誠実っぽく聞こえますが、SNSに掲載された文章の中身は自身が気に入らないことに対して文句を言っているだけ……なんていうケースもあったりします。

もし、配信上で何か注意したいことがあればその場で配信上で注意した方がよいかと思います。

文章化してSNSに掲載する場合は、140文字にやみくもに打ち込むのではなく、冷静に情報を整理してまとめる。その上で文章自身をキャプチャするなりどこかのサイトに掲載する等の対応を取るほうが建設的です。誰の何に対してどのように思っていてどうしてほしいのか。5W1Hを考えながら文章を作ると良いでしょう。(個人名を出す必要はありません)

Twitterで思いついたときにそのまま呟くと、140文字という縛りと、あれも言い足りてない。これも言わなくては!と、どんどんと発言が増えていきます。そして、発言が増えるほどネガティブワードがタイムラインに流れることになり、良い印象を持たれなくなります。

楽しい配信ライフを期待しています

最後に個人勢として活動されているガッチマンvさんの言葉で非常に私の心に残っているものをご紹介して〆とさせていただきます。

リスナーに求められてる事と自分のやりたい事を上手い事すり合わせをしないといけない、自分のやりたい事だけをやってもリスナーが付いてこれないしリスナーの求めてる事だけをやると自分が保たない、10年以上やるにはこの2つのすり合わせが大事だと思ってる

皆さんもリスナーの求めるものと自分がやりたいことのバランスを取りながら楽しいVTuber活動を送られることを願っています。

貴方の配信に私がお邪魔した際は、優しくしてやってください。

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