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本当はピンクの薔薇が良かったの

ダイヤモンド婚を迎えたおばさま。ご主人様から毎年結婚記念日にその年数分の赤い薔薇を贈られてきたそう。今年は60本の赤い薔薇…

本当はピンクの薔薇一本がよかったのって、その一言が言えないまま60年を共に過ごしたそう。

タイミング?
亭主関白?
ジェネレーション?

プレゼント選びって本当に難しい。喜ぶ顔を思い浮かべて選ぶんだけど、ストライクにはなかなかならなくて。経済学では現金以上に効果のある贈り物はないという。

受け取る側から言うと気持ちをうまく伝えるって難しい。せっかく良かれと選んでくれた気持ちは嬉しいし踏み躙りたくない。いつ言えば良かったんだろう、ピンクがいいのって。

80半ばの乙女心のつぶやきを聞いて考えた。
相手を傷つけることなくこちらの要望を伝えることの難しさ。20代の娘やまだまだ青い50代の私がコミュニケーションがうまくいかなくても当然だ。ま、いっかという余裕がそれを救う。

60本の赤いバラを見たそのおばさまはどう折り合いをつけたのか。きょうもおじさまのお世話に余念がない。夫婦、この不思議なもの。

週末も終わりですね。おやすみなさい。

丸の内散策

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