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ゴリゴリの必殺仕事人~100人インタビュー20人目 岡崎純子ちゃん

100人インタビューは6月まで予約でいっぱい。人は話をしたい生き物だし、自分を知りたい生き物なのだと思う。

そして人は人を知りたい生き物なのだ。
100人に100人それぞれのストーリーがある。みんな全然違う人生だから、ちょっとずつ分け合って味わえばいい。

だからもっとあなたの話を聞かせてほしい。まだ100人インタビューは始まったばかり。今日でやっと20/100。

#020
ゴリゴリの必殺仕事人~岡崎純子ちゃん

20人目のインタビュー相手はリノベーションプランナーの岡崎純子ちゃん。通称オカジュン。

前職では転職エージェントでキャリアコンサルタントとしてバッリバリ働いていた。まずはキャリアコンサルタントになった経緯を聞いてみよう。

当時「とりあえず大手に就職したい」って想いのもと就活してたら、ことごとくダメで。自己分析し直したら「人の人生になら興味がある」って思ったんだよね。人の人生に影響を与える人になりたいと思って、キャリアに携われるといいのかなーって。あとは、どの社長の考え方なら広めたいだろうって視点で、再度就活を始めた。

なんじゃ、その志高い系!!?20歳でその心境に辿り着く??!

逆にそれくらいしか働く動機が見つからなかったんだよ!!
だからトップセミナーにばかり出席してた。企業研究というか、ホームページや社長メッセージも読ん込んで、企業概要とか売り上げの伸びとかも見て、そこで疑問に思ったことを必ず直接社長に質問して、この人の下で働きたいかを自分の心に聞いた。

こうしてオカジュンはキャリア支援の道へと進む。営業企画の部署で社長とともに仕事に打ち込み、3年が経った頃、25歳で管理職になった。28歳で本社に異動願いを出し、今度は現場で経験を積んだ。試行錯誤しながら半年が経つ頃には数値的な結果がだせるようになった。順調だった。

立ちはだかる女性キャリア支援の壁

でも2人目の育休明けで、自分のキャリアを見直したときに、限界が見えた。そして壁にもぶち当たった。それが結婚後の女性のキャリア支援。

前職の退職理由を彼女はこう語った。そして初心を思い出す。

キャリアコンサルタントになったときも「よりよい人生を歩むためにどうしたらいいだろう?」って考えた。その先に、1日の大部分を占める”仕事”を充実させたら、人生って楽しいんじゃないかなって思ったんだよね。

その考え方は間違いではなかった。むしろその通りであるべきだった。

若者や男性だと「これがやりたい!」「これが得意!」「今度はこれを活かしたい!」っていう純粋な想いを支援すれば成立するんだけど、結婚後の女性で幸せなキャリアを積み上げている人に出会えなかったんだよね。

男性や若者にとっての”キャリア”はまさに人生を輝かすそのものだった。
しかし、結婚後の女性にとって”キャリア”は、消去法で残った条件付きの職業というだけだった。

その要因は主に3つあると思っていて。
一つは自分自身にかけている呪い。誰から頼まれわけじゃないけど、お母さんは”こうある”べき”や”こうあらねば”って思ってがんじがらめになって、苦しくなっちゃってる。
だからこそ本当の自分はどうしたいのか?それを見つめ直して、パートナーとも話合いができればいいんだけど、「私ばっかり」って苦しさを一人で背負っちゃって壁を作っちゃってる。二つ目がパートナーシップのこじれ。
3つとも絡み合ってるんだけど、三つ目は物理的な環境設定。自分自身しか分からない生活の仕組みを作っちゃってるから、結局自分がやることを増やしちゃってるっていう...。負の連鎖だよね。

この負の無限ループ上で成り立つキャリアに希望を持てるはずはなく、オカジュン自身が仕事に疑問を抱き始めた。

どんな家に住みたいか=どんな人生を歩みたいか

そんなある時、”キャリコンサルタントが語る家づくり”というテーマで、イベントに呼んでもらえることになる。そこでワークショップをやりながら、自身がリノベーションプランナーに転職するべき理由を確信した。

「この家でどういう風に暮らしていきたいか?」という質問って、キャリア支援の時に聞いていたものと同意義だった。
”キャリア”という切り口だと言葉に詰まる女性たちが、”家”っていう切り口だと、わりとルンルンと話をしてくれるんだよね。これが本来の姿じゃん!本当の願望じゃん!って。

条件付きのキャリアには希望を見出せない女性たちが、同じことを聞いているはずなのに目を輝かせて答えてくれる。その姿にオカジュンはきっと転職して良かったと思えたことだろう。

それから、家のことを考えるときって必ず旦那さんが登場するんだよね。ローン組むとか、大きなお金が動くから。キャリア支援をしていた時は、そんな機会がなかった。実際に旦那さんとの掛け合いを見ながら、夫婦関係を感じられる。そこで感じたことを基に提案ができる。わたしが前職で課題としていたところの答えがリノベーションを通してなら導き出せる。

ほう!家づくりってすごいいい機会なんだね(語彙のなさw)。


「プロフェッショナル~仕事の流儀」のオマージュとして、この100人インタビューでも毎回同じ質問をして締める。

あなたにとってあなたとは?

しょうがない人(笑)さっき話した仕事面だと語れるエピソードが結構あるし、さぞ自分がやったって感じで話したんだけど。本当はいろんな人に「しょうがねーな」ってフォローしてもらって、支えてもらいながら、やってこられた。それが実は、私の大事なテーマだったりするんだよね。

一生懸命に取り組みながらも、ドンくさい自分を隠さない。ちゃんと隙を見せる。それがオカジュンに学ぶ働く女性の生存戦略なのかもしれない。

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