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人里離れた温泉でありたい~100人インタビュー16人目 上坂真理さん
100人インタビューが100人に到達する日のことを考える。きっとそれまでたくさんのものを学んで、受け取るんだろう。
でも終わりたくない思いも強いのは、100人に100人それぞれのストーリーと重みがあることが伝わるから。
あなたが感じた今を、これまでの人生を、これからを、もっと聞かせてほしい。
#016
人里離れた温泉でありたい~上坂真理さん
16人目のインタビュー相手はピアノの先生でありながら、ギャラップ社認定ストレングスコーチ 上坂真理さん。
インタビューの数日前、真理さんにとって大、大、大事な試験が行われた。この日のために2カ月間猛特訓。
しかし「玉砕した...」と、真理さんは落ち込み気味だった。
色気出しちゃったんだよ。もっとすごいことしてやろうって。資格とかそんな欲しいタイプじゃないんだけど、ココとはずっと関わっていたくて、2カ月間バカみたいに練習して、練習で一回も失敗しなかったんだよね。なのに...緊張してたのもあるけど、本番でなぜか果敢に挑戦して失敗した。
真理さんが「ずっと関わりたい」と情熱を燃やしているのが、自分の資質を知るためのストレングスファインダーと、それを活かすためのコーチングだ。
ストレングスでいうと私は「慎重さ」が1位。だから常にリスクヘッジしてるの。この間の試験前夜は一人でzoomつけてパソコンの前で3着も衣装チェックした。それって、試験のときは試験に集中したい!「あれ、この服似合わなかったかも」みたいな、試験以外のことに気を取られたくない!って思ってるからなんだよね。
真理さんは常に華やかで、元気で、カラっとしていて、とても「慎重さ」が1位の人柄には見えないのが正直なところだ。
慎重さをやらない言い訳にはしてないからじゃないかな。
基本は進むためのリスクヘッジだから、リスクの確認さえ取れたらGOなんだよね。とにかく前に進みたい人なの!
家を買うときなんてリスクが確認できてたから3日で決められた!
資質って単に資質なの。ピンチのときほど自然にでるし、弱みにも強みにもなる。
普段”資格”というものをそれほど重要視しない彼女が、この資格試験にここまで本気になり、最高に落ち込み、そのなかで誰よりも全力で学んでいる姿をみて、いかにそこに強く惚れ込んでいるかが分かる。
その話を息子にしたらね、「俺もラグビーの試合でそういうの、やっちゃうことあるよ。普段ならやらないカッコつけたプレイすると案の定失敗して(笑)ママもそれと同じでしょ?でも俺それって悪いことじゃないと思うよ。失敗しない奴はいつまでも成功できないじゃん。ママは失敗したの今回が1回目でしょ?そうやってチャレンジしてたら10回に1回くらい成功する時が来るんじゃね?」って言ってくれたの。
「あいつが私のコーチなんだよね...」と照れ笑いした真理さんがママというより乙女で、可愛らしく、羨ましかった。
私より周りが息子の可能性を信じてた
こんな理想的な親子関係も、少し前までは今日のようではなかったという。
小さいのときの私は、変な目立ち方をしちゃう子だったの。普通の子どもじゃなかった。大勢のいる場に私がいることはない。「あ、真理ちゃん来たよ...」みたいにヒソヒソされたり。ちょっと大人びた子でもあったから、威張ってたのかもしれないし、仕切ったりすると「真理ちゃんの思い通りにさせられた」って感じになってた。
いつも真理さんは笑ってて、その周りに人が集まってる、そんな今のイメージとはだいぶ違う。(▼写真参照)
そして、こんな幼少期の経験は子育てにも影響した。
息子もナチュラルに目立つタイプ。だからトラブルにならないように、ずっと息子の後ろに立って「いいよって言いなさいよ」って腹話術してた。吉兆のつぶやき女将みたいに(笑)
そしたら息子からある日、「ママは僕の味方じゃない」って言われたの。それでハッとした。
息子の周りを見渡すと、自分より先に担任の先生や友達が息子を信じてくれていることに気付いた。母親が心配に思っていることが、心配でないことになっていた。
私が「仕切ってるって言って嫌われるシーンだ...」と心配しているところで、息子は「お前のおかげで運動会勝てた♪」って評価される学校だったんだよね。あれ?一番応援してないの私?って。一番大事にしたい人がこのままじゃ大事にできないじゃんって気付いて、変わったかな。
ストレングスの申し子
そして「これ記事にされたら恥ずかしいな...」と言いながら、幼き日のこんなエピソードも教えてくれた。
できる自分でありたいって思いが強い子だった。だから私、小学2年~6年生までのスポーツテストの記録がないの!!(笑)そこはもう、どう頑張ってもビリだから!!(笑)なにかしら理由をつけて休んでたんだと思う。
ビリを人に見られたり、自分が見なきゃいけないくらいだったら、私はやらない選択をするの!!
それはやらないからビリになる気がするだけじゃなくて?と聞いた私に
いやいやいや、そこはもう絶対ビリなの!!(笑)
生まれもって得意じゃないことを頑張る価値を見出せなかったってことだね。普通の子はやれって言われたらやるでしょ?
うん。なんなら頑張っていい記録をだそうとする。そうか、真理さんは生まれながらにしてストレングスの申し子だったのか。
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「プロフェッショナル~仕事の流儀」のオマージュとして、この100人インタビューでも毎回同じ質問をして締める。
あなたにとってあなたとは?
温泉みたいなコーチでありたい。
人里離れた場所にあって、人によっては湯あたりを起こすような湯なの。子どものころはそれだったんだよね。周りの子には湯あたりだった。
でもクセになる人もいる。これからママ達に、月一ネイル、月一美容院、と同じように月一コーチングを広めていきたいなって。ゆっくり自分のために湯にあたる時間をね。
外側の見えるところにお金をかけるくらい、内側の見えないところにもお金をかける。そういう文化を育てたいと語った真理さんに共感しかなかった。
上坂真理さんのブログはこちら▼
https://ameblo.jp/jibun-style1118/
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