【第10回】直面した困難を乗り越える方法(300字)
さまざまなジャンルの文章に、自分なりの赤ペンを入れていく企画です。マガジンの詳細については【はじめに】をお読みください。
第10回のテーマは、前回に引き続き、エントリーシートです。
街で就活生を見かけるたびに、「がんばって!」と心のなかで応援しています。
お題はコチラ。
「困難に直面した時に、その壁を乗り越える気持ちにさせるものはなんですか?」(300字)
「みんなの就活」サイトによると、博報堂の入社試験で、実際に出されたお題のようです。
今回も、おなじみIさんとMちゃんが挑戦してくれました。ふたりとも、筆が早い!
まずは、Iさんの文章です。
「いい言葉だね…。」
ちょっと聞きかじった「なんくるないさ」の呟きに友人から返信が来た。
なんとかなるよ。気を楽にしていこうよ。と軽い気持ちで送った言葉は、『人事を尽くして天命を待つ』というやりきった人だけが使える言葉だった。 つらいことのあった友人には響いたけど、お気楽な自分の言葉に恐縮してしまった。
困難に直面したら、私は順をおって整理していく。
「ほんとにする必要があるの?」
「もっと簡単に出来ないの?」
「別のことでも良いのでは?」
「…」
「…」
「譲れないこと?」
最後まで気持ちを確認したら、やるしかない。
全力でやる。
なんくるないさ。
その気持ちでぶつかっていく。
続いて、Mちゃんの文章です。
困難に直面してるときの私は大概に弱っている。
強気にがんばるぞ!という状態では到底いられない。なので、締め切りなどどうしても対峙しなければいけないXデーまでギリギリまで逃げ回ろうとする。そうでなければメンタルがついていかないからだ。ちなみに私は俳優なので、稽古期間中は大概に困難に直面している。
とにかくそんなときは、連日酒を飲みにいったり、長時間寝たり、セックスをしたり、バイトズル休みしたり、散々心を甘えに甘えせた結果、「そろそろヤバいな。」とあるとき急に思う瞬間がやってくる。その「ヤバいな。」ないし「そろそろちゃんとするか…。」という夏休み遊びすぎたやつの後悔を味わって次のステップに切り替えます。
この2つの文章に、赤ペンを入れてみます。
ここから先は
¥ 100
ノンフィクションを書きたいです!取材費に使わせていただき、必ず書籍化します。