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マリエの日記

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どこまでが現実でどこからが虚構なのか、それは秘密。 現実と空想の境目が曖昧な日々の手記。 でも記されている心に嘘はないよ。
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2020年1月の記事一覧

ロリータ、歌えさあ今〜映画のような、3月の夜の話。〜

生ぬるい、土砂降りの夜だった。 3両編成の列車を降りて、静まりかえった帰り道、 ふとイヤホンから流れ始めたその歌に、私は声をあげて泣いた。 ◆ 7.8年ぶりくらいだろうか。 高校時代に勤しんだ吹奏楽部のOB演奏会のために、私はやや重い腰を上げて故郷に向かっていた。 あらかじめ言っておくと、私は吹奏楽が嫌いなわけではない。 青春時代に私を守り、私の土台を作ってくれたのは、紛れもなくこの吹奏楽である。 当時の私のアイデンティティだったし、音楽で"自分"を保つ、最初のきっか

伏線回収と確信の話。〜2019年の振り返りと新年の抱負〜

2010年代が終わり、2020年代が始まりました。 本年もよろしくお願いいたします。 浅いながらに歳を重ねてくると、自分独自の時間軸や意思・感覚といったものが生まれてきたせいか 新年だとか〇〇の日だとか、そういう区切りに興味が薄れてきております。 それでも、一年を振り返ることはとても有意義で、新年は気持ちを新たにするいい機会なので、今回も振り返りをば。 noteを始めたての昨年の振り返り記録はこちら⬇︎ noteでの予告通り、おみくじはやはり「吉」を引きました。 今年