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精油の品質がよければ大丈夫?:意図と前提

事情がわからない人にはなんのこっちゃ???なタイトルだと思いますが、

「精油の品質がいいから大丈夫♬」問題。

これ、精油を愛する人たちの間でよく意見が平行線になるやつなんです。

この件に関しては何が本当なの?と長年答えを探してきましたが、私が出会う論は是と非の両極ばかり。

一愛好家に過ぎない私に何か根拠となる数字等を出せるわけもありませんので、今回は自分の体験から考えてきたことを書きます。

一愛好家の現時点での一意見として読み流していただければ幸いです。

アロマ界のNG

植物の成分がぎゅーっと凝縮されたアロマ(≒精油)を

○原液で使う
○飲用・内服する
○猫やフェレットのようなアロマNGとされる動物のいる場面で使う

これに関して意見は大きく分かれますが、その中で、上記をOKとする使い方の根拠に「精油の品質が良いから大丈夫◎」というものがあります。

これ、私個人としては「大丈夫な時もあるし、ダメな時もある」と思っています。

私が根拠にしているのは自身の経験。
子供の頃から様々なものに食物アレルギーがありました。
ただ、体質改善の成果もあってか、食べられるものも増えてきました。

そして、いくつか食養生法を学ぶ中で出会ったのが、「食材のアレルゲンそのものではなく、その食物の生育過程で使われた肥料や農薬にアレルギー反応を示している」という説です。

なるほど!と思い、自分の中でアレルギー反応が重めの【食材A】を無肥料無農薬の自然栽培のもので食べてみたら・・・アレルギー反応がない・・・!
やはり特定の農薬などの薬品に反応していたのかもしれない・・・。

ところが、これまで美味しく食べてきた、無肥料無農薬の自然栽培の【食材B】をある日食べた時、突然呼吸困難一歩手前という症状に見舞われました。前回までは美味しく食べていたというのにそれ以降は食べられません・・・。

どうでしょう?

食物アレルギーと精油の安全な用法とを比べるのは無理があるかもしれませんが、この経験が私にとっては判断材料の一つとなっています。

他の人をも納得させられるものではなくても、自分自身が納得できる判断基準や指針を持つことは大事なことだと思っています。

【食材A】は私にとって、品質が良いから大丈夫!でした。
でも、【食材B】は品質が良くてもダメでした。


特に【食材B】は最初は大丈夫だったけど、ある日突然体が受け付けなくなりました。

そのようなこともありますので、品質が良いことは「大前提」として、注意しながら使うに越したことないと思っています。

「意図」はとても大事

そして同時に「観察者効果(観測者効果)」も重要な要素だと思っています。

観察者効果とは、Wikipediaの説明を借りますと、「観察するという行為が観察される現象に与える変化のこと」だそうです。

この動画の字幕をいくつか抜粋します(04:30以降)

「観測された電子は、観測される前とは違う振る舞いをしたんだ。
 観測者の存在は量子の振る舞いを変えてしまうんだよ。
 ただ見ているだけなのに。」

私の文系の感性では、この実験の本来の意味を曲解して捉えている恐れもありますが・・・

「観察者が現実を創り出す」
「観察者の数だけ異なる現実がある」

そういうものと理解しています。


不慣れで難しい物理の実験を持ってこなくても、

「人は見たいものしか見ない」

昔から言われるこの言葉で事足りるかもしれません。


何が言いたいかというと、

「精油の使い方が安全かどうか?」

この答えは、各人が、見たいように見て、見たい結果と、見たい根拠を見つけてくるものかもしれません。


使い方の是非はさておき、これまでの展開を踏まえ、「意図」はとても大事なものだと思っています。

その製品がどのような意図を持って供給されたのか。

どのような使い方が想定されているのか。

どのような意図(思い込みを含む)をもって使用されるのか。

この辺りの前提が製品の質、使用における安全性に影響を与えるのではないでしょうか。(もちろん意図しない事故も残念ながら起こりえますが・・・)

ですから、その使い方は安全なのか?はひとまず置いておいて、

使う際にはそのメーカーの意図=ガイドラインを遵守することが大切です。

そして品質やガイドラインがどうあれ、不安を覚える使い方はしないこと。


個人的には、精油の使い方のNGにおける「ダメ、絶対」は精油の可能性を考えるともったいないと思いますし、「品質がいいから大丈夫♬」は乱暴で、これまた精油の可能性を閉じることにつながるのではないかと思っています。

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