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ジャーナリズムの集団自殺

 1985年8月12日の夕刻、JAL123便が群馬の御巣鷹山の尾根に墜落した。たまたま巡り合わせでJALの職員でもないのに翌朝の6時には現場に入り、JAL関係者を含めた3人で仮安置所や安置所の設置に携わった。現場に入った最初の民間人グループの一人だった。  地獄絵図はその日の昼近くから始まった。  当時のマスコミは未曾有の惨劇に対し完全に浮き足立ち、思考停止した無頼の徒と化していた。ただただ衝撃的な絵柄を求め、現場の秩序を破壊しまくった。仮安置所の取材制限ロープをかいくぐ

    • 〜陰の文化考〜 井の中の蛙大海を知らず ただ天空の深さを知るのみ

      神代からの孤立主義が生む文化  島国根性、ガラパゴス、井の中の蛙云々。日本の内向き志向を揶揄する言葉たちだ。いたずらにグローバリズムを標榜する軽薄な輩どもが、同じ日本人を上から目線で馬鹿にするときによく使われる。グローバリズムを頭から否定するつもりはないが、 今の時代のデファクトスタンダードのごとく語られるのは違うと思う。  グローバリズムの対義語を調べるとナショナリズムが真っ先に出てくる。しかしこれも今の日本を表す言葉として適当ではない。日本が外国と戦火を交えたのは、百済

    ジャーナリズムの集団自殺

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