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英語でバースプラン!希望を最大限叶えるための伝え方(例文付き)

日本でも出産のときに病院に持っていく「バースプラン」ですが、アメリカでもあります。日本と同じ、私はこんな風にお産を進めたいよ~というのを、医療スタッフに事前に共有してもらうためのものです。

ただ、友達のママさんにきいたところ、書いても、その時の状況により100%叶えてくれるわけではないのが現状のようです。「研修医つけないでって書いたのに10人いた」「なるべく早く麻酔してくれって書いたのに、寸前までしてもらえなかった」などという人もいました。

なので、あくまでも参考程度かなあ、ということであまり煩雑になりすぎないよう「これだけは譲れねえ!」っていうポイントだけシンプルに書いておくのがいいのかしら、というのが私の考えです。

例えば、「アロマを焚きたい!」「音楽を流したい!」「部屋を静かに薄暗く!」などは病院(産院)側としては、そんなのは他人の迷惑にならん程度に勝手におやんなさいよ、という感じだと思うので、あえて記載しません。

さらに、陣痛逃しのために「マッサージをしてほしい」「ホットパックを支給してほしい」「いろんな体位をアシストしてほしい」などは、たぶんすごく頼まなくても、助産師さんがその場でやってくれる部分でしょう。それに陣痛の最中に自分が何を欲するかなんて、その場になってみないと分かりません。これらも、あえて記載しませんでした。

逆に、妊婦さんごとの考え方や、時には宗教などで意見が分かれる処置の部分「人口破水がヤダ」「赤ちゃんが自分でおりてくるまで待ってあげたい」「陣痛促進はいや」「へその緒は夫に切ってほしい」「尿道カテーテルを入れてほしくない」「無痛分娩にしたい」「薬剤を使わない方法を全部試してから、医療介入を行ってほしい」「鉗子分娩や吸引分娩は絶対勘弁」などの項目は、医療者側がいちいち妊婦側の意思を確認して、お伺いを立ててからやらなきゃならない部分です。アメリカは多民族国家かつ訴訟社会なので、私たちが思っている以上にその辺はセンシティブなようです。

しかも、特にそういう専門的な部分は、お産中のつらい時に、英語でごちゃごちゃ聞かれても、苦しくてそれどころじゃないんだよ~!というところですから、あらかじめ、バースプランに記載しておくことで、確認の手間を省き、海外でのお産をよりスムーズに進めることができると思います。

もちろん医療通訳さんを付けてもらうことはできます。それでも「この妊婦さんは英語が母国語じゃなくて、直接意思の確認がとりにくいから、医療介入は最低限になってしまう・・・」ということは残念ながら十分ありうることです。(実際、社会問題にもなっているよう)そんなことで麻酔が遅れて痛い思いをするとかなったら、あたしゃ超泣きたい!!

私自身は自他ともに認める根性なしかつ、体力がゴミなので、絶対に無痛分娩希望&医学の力で分娩時間を短くしてほしい。「痛いのがやなのでさっさと麻酔してほしい」「とにかく痛くなければ麻酔の方法は何でもいい」「リスクも理解している」「痛くないなら麻酔で自分でトイレいけなくて、尿道カテーテルの刑でも本望」「お産中点滴とかモニターとかめっちゃつながってても別に全然やじゃない」「破水がなかなか起きなかったら、お産の時間を早めるために、卵膜は医療者側に清潔に破ってほしい」「点滴で陣痛促進OK」「鉗子や吸引など分娩補助も辞さぬ」という、めっちゃ医療介入ありの方法を希望しています。

加えて、産後の新生児の処置ですが、ビタミンK注射、エリスロマイシン眼軟膏、に加え、アメリカでは生まれたその日にB型肝炎ワクチンを接種します。これもバースプランで意思表示が可能です。(医者として個人的には絶対やったほうがいいとおもいますが。)

あと、産後のカンガルーケア(スキンtoスキン)ですが、アメリカでは、生まれてすぐ(重篤な合併症がない限り)お母さんの胸に抱かせてあげて、初乳をあげて、母子で静かな時間を過ごす、ということの重要性が広く認識されているようですので、あえてそれについても帝王切開の場合の条件以外では記載しませんでした。ただ、アメリカでも州や産院によってはきちんと記載する必要があるかもしれません。その際は「I would like to hold my baby skin to skin as soon as possible after birth.」「I would like to breastfeed as soon as possible in the recovery room.」などと書かれるといいようです。

そんなこんなで、病院でいただいたパンフレットをもとに、私のバースプランをまとめてみました。よかったらご自身のバースプラン作成の際、何かの参考にしてくださいね。

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例文

Birth Plan

My name: 
Due date: 
Healthcare Provider: 
Labor Companions: 


English is my second language. It would be highly appreciated if you would help me to communicate with you.

【Mobility】
Mobility is not important to me, and I understand that if I get an epidural I may be confined to bed and need a urinary catheter to go to the bathroom.

【Hydration & Nourishment】
It would not bother me to have an IV for hydration if necessary.

【Monitoring】
Fetal monitoring in bed is fine with me.

【Pain Relief】
・Analgesic ・Epidural anesthesia ・Nitrous oxide (if available)

【Augmentation】
Methods to Speed Up Labor
If my labor slows down, I would:
・Prefer that my practitioner breaks my bag of waters
・Be open to having an IV of Pitocin and understand the benefits and risks involved

【Pushing】
・I would like to be directed as to when to push.
・I would not avoid forceps and/or vacuum extraction if necessary.

【Birth & Baby Care】
・I would like my husband to cut the umbilical cord.
・I would like all routine tests, shots, and procedures for my newborn.

【In Case of a Cesarean】
・I would like my husband to accompany me during surgery.
・I would like the surgeon to describe the surgery as he or she goes along.
・I would like to have a video or photos taken.
・I would like my husband to cut the cord.
・I would like to hold my baby skin to skin as soon as possible after birth.

Thank you for your cooperation.

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