ここでひとりシエスタを_008
夏のいろいろ。
2019年の夏にあった、いくつかの小さいエピソード。ネットプリント版より2つ抜選しました。ダウンロードデータも最後につけています。
【お盆休みのとある日】
のんびりしていたお盆休みのある1日は、散歩もかねて銀行まわりへ。あまりお金に執着しないタイプだと思っているけれど、決して多くはない貯金額が少しずつ増えてゆく様はついついニヤけちゃうよ。
今年の夏もやっぱりドロドロに暑くて、身軽に外に出たいから思いっきり少年のような格好にしました。ハーフパンツってとても好きなのだけれど、歳をとるにつれて膝を出すのが恥ずかしくなってしまって、ずっと履いていないでいたのを「お盆休みだ!」とばかりに引っ張り出しました。学生のころまでは、〜夏は足を出してなんぼ〜スピリットだったというのに。好きな映画のTシャツと探検家みたいなハーフパンツ、お気に入りのカンフーシューズをあわせてとっても軽やか。
用事を済ませて銀行をあとにしたときに、宝くじ売り場が目に入ってきました。夏休み気分でちょっぴり冒険してみたくなって100円のスクラッチを一枚。さっそくその場で削ってみると100円アタリ。支払ったはずのお金がすぐに返ってきました。ではではと、次は200円のを買ってみる。すると今度は200円が当たり、またもお金が返ってきました。意地になって同じものをもう一枚。またまた200円アタリ。さすがに売り場のおばちゃんも驚いていて「よく当たるね」と新しいのを選ばせてくれました。このときわたしは、大好きなドラマ「すいか」のことを思い出していました。ユカちゃんがアイスの当たりを引き続けてしまうやつ。それでわたし、いま夏を満喫しているな〜と嬉しくなっちゃいました。そして、ようやく外れました。ユカちゃんがやっとハズレを引いて開放的だと言っていたのと同じように、わたしもハズレたのになぜか清々しい気持ちでしたが、神様からの「無駄遣いはしないように」という警告だったのかもしれません。
【小籠包】
京都の大学生だったわたしは、いまだに京都に未練タラタラ。ときたま遊びに行っては、自由な学生気分を思い出して依存しています。
この日は美術館にきました。わざわざ30分かけて駅から歩いて、少しでも京都に馴染もうとしたりして。展示を観たあとは、大学時代からの友人Kくんに会う予定なのに歩き疲れちゃって先にひとり喫茶店へ。久しぶりに六曜社の160円のドーナツを食べました。やっぱり美味しい。
Kくんとは半年ぶりくらいに会ったけれど近況報告はさっさと済ませてしまい、あとはいつもと同じような話を適当にしていました。行きたい国をいろいろ上げていたら台湾の話になって、2人ともあっという間に小籠包が食べたくなってさ。「中華食べに行こう」とKくんオススメのお店に向かったのだけど、あいにくお店は満席。でもわたしたちはもう中華の口になってしまっていて、今さら他のものなんて受け入れないの。考えるのも面倒で、こうなったらキングオブお手軽中華の王将だ!と足早に移動しました。「やっぱり王将の餃子はおいしいね、おいしいね」と食べて満足して帰りました。結局この日は小籠包を食べませんでした。
自由でのったりした時間が流れる京都の街。阪急京都線では身体が眠ることを覚えてしまっているようで、いつ乗っても気を失うように熟睡してしまいます。もしかして京都線には時間軸のゆがみがあって、その影響で眠ってしまうのかも。
身近なマイ ワンダーランドです。
2019/09/18配信:008号 ネットプリントver.
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