「勉強」の教え方
どうも!塾講師生活がNOストレスで楽しすぎるまりあさんです。
今日は、「効率よく勉強すること」について考察します。
■学校の授業についていけない!
今日、ある女の子の担当になり、勉強のどういうところが苦手で、今後どうなっていきたいか(テストで何点取りたいか)について作戦会議をしました。
「宿題をこなす時間が膨大にかかるから助けてほしい」とお母さんからヘルプがあったので、何で宿題に時間がかかっているかの要因究明です。
なるほど。テストで間違った所を直す宿題が出るけど、死ぬほど初回で間違うから、全然直しが終わらないのか。それに先生も教科書の音読でばかりでつまらないから、内容が頭に入らないんだね。
どうも「学校の宿題が多すぎる」のは、テストの直す量が多いのが原因で、何故大量なのかは、彼女が授業で習った内容をしっかり理解しないまま、テストに望んでいるからのようでした。
■「習った事を覚えて使う」意識の欠如
宿題の内容を聞いてみると、英語は簡単そうでした。とりあえずノートに間違った箇所の答えを何回か繰り返し書けば終わるから。一人でも何とか出来る。
ヤバイのが数学です。数学は公式さえ覚えていれば、ある程度基礎は覚えゲーみたいな所がありますよね?回答のヒントを毎回くれる親切設計。
彼女はその公式を眺めてるだけで、覚えて使うという認識がウスウスなようです。もったいなさすぎる!!!
▽薄口醤油って普通より塩辛いですよね?
そして、数学についての更にヤバイ点が、結構本人が解けないことに危機感なく、諦めかけちゃっている所です。(まだ立て直せる段階で良かった、、)
多分今日まで、彼女は幾度となく出鼻をくじかれてきたことでしょう、、、沢山お話してくれました。
【簡単☆人の出鼻のくじき方】
・よし!先生の話ちゃんと聞くぞ!
→教科書をただ音読する先生
(しかも滑舌が悪く聞き取りにくい)
→ただでさえややこしいのに、
授業内容は全然理解の助けにならない。
→もういいや、寝よう、、、
・よし、直接先生に質問しに行くぞ!
→担当の先生は残業せず帰る(質問出来ない)
→親身な他の先生も忙しそうで、声かけにくい
→分からないままだけど、仕方ないから帰ろう
・その結果、、、
→授業中:分からないので話を聞かない
→放課後:質問出来ないので、疑問点放置
→家庭:分からない問題(90%)を解く
(分からない所を調べながら自力でやる)
(お母さんの助けを借りるも大量過ぎて限界)
→宿題が終わらないループ完成😇😇
こんなに量をこなしているのに、意味を理解せず闇雲に復習しているため、全く見についていないのです。もったいなさすぎるんです。
また、この「自走できない」問題を、たかが塾の週1時間やそこらで解決しようというのは無理があります。
何せこのループは毎日の学校の授業から起因していて、単純な時間数で比較しても、【学校の授業>>>家庭学習>>>塾の授業】なんですから、時間では勝てません。
理想は平日毎日その子のお家に行って、彼女のわからないところを逐一答えてあげる。それぐらいしないととても改善できない問題のようです。
目先の宿題をこなすことを優先しても、この負のループ問題は自然とは解決されないのです。
■私が出来るのは「出鼻を大切にすること」
まあこんな状況なので、私が彼女にできることは、「如何に彼女の出鼻をくじかず、行き先を明るく示してあげられるか」かなあ、と感じています。
▽優しい光の灯台になりたい
最終目標は、彼女が学校の授業に集中できて、宿題を自走できる、宿題の量を減らすことです。あまり目先の目標すぎるのもよくありません。
(まぁ、プライオリティ高いのは、家庭学習の負担を減らすことなので、宿題を塾でこなしつつ、家や学校で忘れない仕組みを作るのが大切そうです)
彼女は結構こだわり屋さんなので、単純作業を強いることにあまり意味がありません。作業に意味を見いだせず、自分の中に定着しないからです。
そうじゃなくて、彼女自身が自分のやってることの意味を考えながら勉強に取り組む、そういうマインドに持っていかないことには何事も始まりません。
どういう勉強方法が彼女にあっているのかは、もう少し試行錯誤が必要ですが、必ず努力しやすいパターンがあるはずです。何故なら、彼女は部活ではめちゃくちゃ努力できる人なのですから!!
・iPadに教科書の写真を撮って、落書きしまくりのオリジナル教科書を作る(何らしらまとめる+定期的に見返す仕組みであれば何でもいい)。
・むりやり先取りさせて次のテストのアドバンテージを作る。復習型にむりやり持っていく。
■オマケ:マイケル・ムーアの映画
先日『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』というドキュメンタリー映画を見たとき、フィンランドでは宿題がほとんど無いことを知りました。
https://youtu.be/qK20_-MDJYc
「子供時代は遊ぶことに集中したり、将来何がやりたいか、それに向かって何をすればいいか考えたほうがいい」という精神のもと教育が行われ、全国模試も存在しないのだそうです。
しかし、フィンランドの学力は現在、世界トップクラスなのは有名な話です。ビデオでは、宿題は週に【10分】ぐらいしか宿題がないのに、5か国語話せるとケロッと答える大学生が出てきて驚きます。
全国統一テストのための勉強は全く役に立たない。それは「学び」ではなく「勉強」。
私も勉強ではなく、出来るだけ学び方を教えていきたいです。
ここまで読んでくれてありがとうございます!!
それじゃまた明日。ばいばい!!
まりあさん
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