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私がmariaに取り組む理由

皆様こんにちは。

maria@homeでプロジェクト管理を担当している諏訪と申します。

皆様へmaria@homeを作っているメンバーをご紹介する連載記事、今回は私にバトンが回ってまいりましたので、僭越ながら私がどのようなことを考えながらmaria@homeのプロダクト開発に取り組んでいるか、お話をさせて下さい。

私は教育が専門ではありません。Maria Projectを生み出した会社のソフトウェア開発プロジェクトに参加させていただくうちに、プロジェクトマネージャとして徐々にmaria@homeへ参加させていただくようになりました。

プライベートにおいては、妻と4人の子ども達と暮らしています。仕事においては妻も私も二人共働き、そして家事においては、(妻の方が多忙であるため)主夫を務めているつもりです。。。が、結局できるほうができることを極力「こなす」という形に落ち着いていますから、実際のところは家事も行う”主人”が家に二人いて、主婦/主夫不在かもしれないとも思いつつあるところです。

子育てに関してはとにかく食べさせ寝かせ健康に居させることが精いっぱいで、子どもの能力向上までは手が回っていません。ただ、回らないながらも、日々良い教育を与えたいと考え、手探りながらも子どもの個性と時々の家族の環境に合わせ、いろいろな環境を用意してきました。

これまで子どもたちがお世話になったのは、こんな方々です:
 ・ベビーシッター(会社/個人)
 ・保育園/幼稚園/託児所
 ・インターナショナルスクール
 ・公立小学校/私立中学校
 ・幼児教室/中学受験の塾

結構いろいろな方々にお世話になってきたと思います。そうして、専門家でないながらもまずはよくわかったのは、世の中に各種教育の課題はあれども、それは一定レベルを担保した上での課題であって、現在子どもたちに与えることができる環境は十分に整っているということです。

幼児教室や幼稚園、インターは独自の考え方で子どもたちに沢山の良い刺激を与えてくださいますし、保育園や託児所は温かみのある環境の中で極力子供の個性を大切に、自由に元気にさせてくれる場所です。

公立小学校も学校ごとに独自の考え方で子供の身体・頭脳・道徳の成長へ刺激を与えてくださっています。中学受験の塾は楽しく圧倒的な頭の体操の機会を与えて下さいます。

このように子どもたちが多様な教育機関にお世話になる中で、世の中の教育レベルの品質が十分であることがわかったため、むしろ人は一体何によって成長するのか、若干わからなくなったところでもありました。環境間の差異は品質の違いではなく、子どもに与える刺激の種類の違いに感じたからです。

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自由であたたかな環境は好奇心をもつ子どもが伸び伸びとしていました。文化的に多様な環境では、子どもたちが偏見なくお互いに支えあって過ごしていました。トレーニングを積む環境では、子どもたちが大人びた考え方や自分自身を言葉や絵で表現する方法を身に着けていました。いずれも大人になったときに優れた人とみなされるような大切な何かを、各々の環境は与えてくださっているからなのだと思います。

どのような環境も素晴らしいものを提供してくださっているこのような状況を顧みて、私は人を成長させるのは外部から提供するものが鍵になるのではなくて、外部から提供されたものを子供が受け入れて理解して外に表現する力が鍵になっているのではないかとの仮説を持つに至りました。「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」と思えるような好奇心や行動力が本人にあるかどうかが、環境を活かすも無駄にするのも決める要素なのではないかと思ったのです。

maria@homeのプロジェクトに参画して、その思いはより強くなっています。maria@homeは教科の学習用のアプリでもなく、知識の吸収用のアプリでもありません。頭の体操のパズルでもありません。絵本となぞなぞ、ソーシャルロボットとの会話を通じて、外部からもらえる刺激を吸収し、理解し、表現する力を直接訓練するアプリだと私は考えています。

これは、まだ名前がついていない教科を発明することに挑戦しているのではないかと僭越ながら考えています。

これからも邁進してまいりますので、是非今後もよろしくお願いいたします。


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