恥ずかしげもなく愛について語ろう〜第4回幸せになる勇気 岸見一郎 古賀史健
あの大ベストセラーになった「嫌われる勇気」の続編の本です。
「嫌われる勇気」は間違いなく名著ですよね!!
にしては、引越しの多い私は、毎回1〜2年ごとに本の断捨離をしているため、名著「嫌われる勇気」は手放したのです。
いつでも必要なときに読めるだろうと思って。
ところが、この「幸せになる勇気」は、手元に残したわけです。
なぜか?
幸せになることと、「愛」は切り離せないからであり、この本では「愛」についてかなりのページを割いているからです。
そして「愛について」の濃厚な内容は、一度読んだだけでは完全に腹落ちしづらい、すっとは流せない考え方であったからです。
何度も読まなきゃ、自分のものには到底ならなそう、いや無理そう・・・。
これは私、ずっと格闘しそうな内容だな・・・と思って、今回も読み直しましたが、、、やはり手強かったです。
第4回 幸せになる勇気 岸見一郎 古賀史健
「愛される人生ではなく、愛する人生を選べ」
もうこの本のメッセージは、この一言に尽きると言えそう。
「嫌われる勇気」の時もそうだったのですが、青年と哲人の会話で話が進んでいきます。
はじめに読んでいたときは、
「なんでこの青年はこんなに怒ったり声を荒げそうな勢いなのかな?」
と不思議に思って読んでいました。とっても客観的に読んでいますから。
でも、今回私は青年と同じ気持ちを味わいました。
なんか、哲人に言われることがごもっともなのがわかるのだけれど、どうしても自分の「我」が捨てられず、「そんな綺麗事言われてもさ〜!!」と怒りたくなる気持ちが出てきてしまったのです。
それは私がこの話を理解して、誰かに伝えよう、アウトプットしようとして読んでいたからだと思うのです。
納得して腹落ちしなければ、きちんと自分の言葉で伝えることはできない。そして、自分が実践者でないと説得力がないですからね。
なのに、そんな高いレベルまで自分が成長できていないよ!と情けない気持ちが出てきちゃったのです。
この本を読んで、「ああ、あの人はここでいう愛される人生ではなく、愛する人生にすでにシフトしてライフスタイルを確立しているな」と思う人を2人思い浮かべていました。
なんとその人と自分を比べて、焦りを感じてしまったのです。
そこで、鉄人の言葉が響きます。
「普通であることの勇気が足りてないからだ」「わたしであることに価値をおくのです」
ここからは、本を読んで、自分なりに解釈できたところまでをまとめてみたいと思います。
本当の自立とは?本当の愛とは?
恋愛も生き方も仕事も、本当の意味で大人になる、自立するとは、どういうことなのでしょう?
「自分が他者から愛されることを目的としている人は、自立していない人。
自立している人は、他者を愛することを目的とする生き方にシフトしている人。」
でも、ほとんどの多くの人は、自分が他者から愛してもらうことを目的とする生き方をしています。
どういうことかというと、
人から注目されること、大切にされること、自分が唯一無二の特別な存在であるということを求めている。
そういう人は、必ず恋愛でも仕事でも悩んでいるはず。。。
そもそも私たち、赤ちゃんの時は、愛されることを目的として生きていますよね。それが生存戦略だから。
赤ちゃんは自分で食べられないし、注目されないと生き延びることができないんです。
だからいかに自分に注目してもらうか、気をかけてもらうことが非常に大事になってくるわけです。
たとえば、
親からほったらしにされてしまってると子供が感じている場合、
非行に走ったり、引きこもったり、、、
ありとあらゆる手を使って親から注目されることをするんです。それが生存戦略だからです。
でも、大人になった今、無事に生存に成功したわけです。
もう自分で考えて行動できる大人になったのだから、今までの生存戦略を変えていかないといけないという時期が来る。
これが自立であり、今まで愛されていたというフェーズから、今度自分が愛する側に立場を変えていくことになるのです。
つまり、どうやったら他者に与えていく人生に変えていくかということなのです。
愛する生き方とは、”自分自身を超えていく”ことが必要
他者を愛するという目的の前には、ありのままに自己受容することができないと、実際他人に目を向けられないのです。
自己中心的な考え方を持っている限り他人を愛することはできない。
高い視点で物事を見つめられるようになった時に初めて、与えられるようになる。
究極の幸せ、満足感は愛されることを目的としている人生では感じることができない。
幸せは愛する生き方を始めないと感じられないということなのです。
・・・もうこの辺で私は完全に自信をなくしました。
どうしてもどうしても、自分を超えていくという感覚がつかめないからです。
自己受容はできるようになってきている実感もある、他者に目を向け、愛する生き方にシフトしつつある実感もあった。
でも、これって、「自分の心がけ」とか「意識している」という状態というだけで、自分中心からの脱却なんて全くできてないですから。
客観的に読んでいた時より、リアルに自分に照らし合わせて考えてみると、
いかに自立し、他者に愛を与えていく生き方を地でやっていくことが難しいかをひしひしと感じています。
簡単に人に愛を与えていこうなんて言えねーな・・・って感じですよ。
いや〜、この本は読み返してみて、今回の心境と相まって、改めて整理が必要だなと感じました。ちょっと深みにはまった感じです。
ということで今宵はこの辺で失礼します。
また私が少し成長した際に改めて自立と愛についてまとめてみたいと思います。
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