34 雷天大壮 （らいてんたいそう）

～　大いに壮（さか）んであること、大いなる力　～

－　隆盛の象　～　絶好調な時こそ、暴走せずアクセルとブレーキのコントロールが要。過ぎたるは猶及ばざるが如し。－

☆卦辞：大壮。利貞。（たいそうは、ただしきにによろし）

☆彖伝：彖曰。大壯、大者壯也。剛以動、故壯。大壯利貞大者正也。正大而天地之情可見矣。（たんにいわく、たいそうとはだいなるものさかんなるなり。ごうにしてもってうごく、ゆえにさかんなり。たいそうはただしきによろしとは、だいなるものただしきなり。せいだいにしててんちのじょう、みるべし。）

☆大象伝：象曰。雷在天上、大壯。君子以非禮弗履（しょうにいわく、らいてんのうえにあるは、たいそうなり。くんしもってれいにあらざればふまず。）

キーワード：
壮烈、消長卦、盛大、大兌の象、運気活性、強引、自己過信、強気、騒がしさ、ブレーキがきかなくなる、急速、自慢高慢から反感買う、直向な努力、喧騒の虚しさ、交通事故注意、程々に　など

☆序卦伝：「物不可終遯，故受之以大壯。（物は以って遯るるに終わる可からず、故にこれを受くるに大壮を以ってす。）」
遯の卦の後に大壮の卦があります。世の中の物事は、いつまでも隠遁して引っ込んでばかりいることはできません。隠遁し、身体を養い、心を養っているうちに、次第に自分の心身が養われ強くなり、また、世間の人望も少しずつ盛んになります。ですので遯の次にこの大壮の卦があるのです。この大壮の卦は、雷が天の上に轟くように勢いが盛んです。引っ込んでいるべき時に引っ込んでいたので、その間力が養われ、この盛んな勢いが出て来たのです。

★解説＆運勢★