61 風沢中孚(ふうたくちゅうふ)
~ 誠実、信 ~
− 真心の象 〜 私心のない真心こそ 愛と感動を呼ぶ −
☆卦辞:中孚。豚魚吉。利渉大川。利貞。(ちゅうふは、とんぎょきつ。たいせんをわたるによろし。ただしきによろし。)
☆彖伝:彖曰。中孚。柔在内而剛得中。説而巽。孚乃化邦也。豚魚吉。信及豚魚也。利渉大川。乘木舟虚也。中孚以利貞、乃應乎天也。(たんにいわく、ちゅうふはじゅう、うちにありて、ごうちゅうをえ、よろこびてしたがい、まことあり、すなわちほうをかするなり。とんぎょきちとは、しんとんぎょにおよぶなり。たいせんをわたるによろしとは、きにのりてふねきょなるなり。ちゅうふにしてもってただしきによろしとは、すなわちてんにおうずるなり。)
☆大象伝:象曰。澤上有風。中孚。君子以議獄緩死。(しょうにいわく、たくのうえにかぜあるは、ちゅうふなり。くんしもってごくをぎししをゆるやかにす。)
キーワード:
愛情、真実、偽りなし、誠心、親和、感化、子煩悩、意気投合、邪心は凶、説得、人の為に苦労、恋慕、親睦、妊娠、火災、 など
☆序卦伝:「節して而して之を信ず、故に之を受くるに中孚を以ってす。」
節の卦の次にこの、風沢中孚の卦があります。心の中に堅い締まりがあり、一点の私心もなく、物事に一定の節度がある時は、人々はこの人を信用します。その誠実さを信用、信頼するのです。ですので節の次に中孚の卦があるのです。中孚とは、誠実な徳があって、人がそれを信用、信頼する、という意味です。中孚は心の中に一点の私心もなく誠実な真心の徳が充実していて、その誠実な真心の徳が他の人々を感動させることを説くのです。
★解説&運勢★
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