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雪女



ガイド本にはない感性で読むシリーズ


女神のパワーオラクルカード


このシリーズを始めてから一番の難問が出てきました。

雪女って女神なの?
日本の怖い昔話しのジャンルと日本人なら誰もが思う雪女


さて、困ったぞ。

ひとまず雪女さんの神性を見出して読んでみましょう。



誰も愛さない
誰にも愛させない。
近づくものは容赦なく傷つける。
人間はその優しさ温かさに油断した途端に私を傷つけていく。


だから誰も愛さない、愛させない。
そう自分に言い聞かせて氷のような冷たい心で人を傷付ける。

本当は人を信じるのが怖いから
愛を知って裏切られるのが怖いから
傷ついて2度と立ち直れなくなるのが怖いから。


けれど そんな自分も本気の恋をして
愛する事を知ってしまったのです。

私にもこんな愛情豊かな一面があるのかと。

ずっとこの幸福が続けば良いのに。
幸せは長く続かないかも知れない


けれど私はもう大丈夫。

私は愛を知ってしまったのです。
私の中から溢れ出てくる愛を。



以下

小泉八雲が描いた妖怪・雪女の怪談



雪女は透き通るような白い肌に白い着物をまとった、若くて美しい女性の妖怪です。その身体は氷よりも冷たく、雪女に近づいた者は皆凍死してしまうとされています。雪女の正体は雪の精であるとも、雪の中で亡くなった女の幽霊であるともいわれています。

小泉八雲の著作『怪談』には、優しさと残忍さという相反する一面を持った雪女の話が残されています。

昔、茂作という老人と箕吉という若者の2人組の樵が、森から帰る途中に暴風雨に遭い、途中の渡船場の小屋に避難して一夜を明かすことになりました。その夜、雨が吹雪に変わると2人の前に雪女が現れます。雪女は老いた茂作に雪をかぶせ殺してしまいますが、若い箕吉のことは一目見て好きになってしまい、殺すことができません。そこで雪女は箕吉に向かい、「今回は命を助けます。でも、もし今日あった出来事や私のことを誰かに話したら、次はあなたのことを殺しますよ」と言って去っていきました。

さて翌冬のある晩、箕吉はお雪という名の美しい娘に出会いました。ふたりはすぐに恋に落ち、結婚して10人の子供をもうけます。子供たちは皆母親に似て肌が白く、そろって美男美女に育ちました。皆が幸せに暮らしていたある夜、お雪の顔を見ていた箕吉は、ふと昔出会った雪女のことを思い出し、お雪にそのことを話し始めます。するとお雪は、「その女は私です。誰かに話したらあなたのことを殺すと言ったのに、約束を破ってしまいましたね。でも今やあなたは10人の子供たちの父親、殺すことはできません。けれどもし子供たちを不幸にするようなことがあったら……」そう言って、すうっと消えてしまったということです。

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