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賞味期限のある恋愛や人間関係を、どう育てていくか。

昨日よく話しているV君からメッセージがきた。私の仕事がなくなりそうな話をしたら、「誰もあなたを必要としてない」と言った。これは多分私に向けられた言葉ではなく、自分に向けた言葉だ。「そんな風に人を貶めている暇があったら自分を自立させて」と言って会話を切った。

今まで私はこんなくだらない会話も聞いてきた。日常の息抜きになったから。いつもいてくれた彼にも感謝してたけど、こういう会話は自分も相手も貶めて、モチベーションを奪っていく。なぜって「愚痴」だから。
いつも話すことが義務付けられていると、愚痴も聞かされる。これによって絆は深まることもあるが、一緒に心もモチベーションもすり減っていく。
愚痴はゴミだ。出してしまえばその時はスッキリするけど、相手も自分も汚して、関係性が悪くなっていくんだな。

愚痴を聞いてもらってありがたかったし、感謝もしていたけど、私と彼との関係はすでに賞味期限切れだった。私達が話したあとに、いつも彼が聞く「性欲ある?」という言葉にもうんざりで、結局それが目的なのだと思ってしまう。

南米のk君はもっと露骨だった。最初に自分を激しくぶつけてセックス が楽しめないと、「君には心はない」と言って去った。でも彼の方がはっきりしていた。彼は自分を丸ごと受け入れられたいし、既婚で日本にいる私では不可能なので、別れは妥当だった。スパッと決断して去った彼は今は仕事を頑張っている。潔いなと思う。
でも再び会ってもまた同じことになるだろうから、会いたいとは思わないけど。


帰省した後、夫に、「私が老後病気にでもなって迷惑かけることになったら、私を蔑んで捨てるでしょ」と、私の母がよく言っていたようなことを言ってみたら、「そんなことない、お互い様だもん」と言った。

お互い様、という言葉に、義務の匂いがした。彼の頭は今年金生活や健康のことで頭がいっぱいだ。自分自身が情熱を持つことを諦めているようだ。それじゃダメだよ、いくらお金があっても不安だよ、と思うけど、彼の硬くなった頭にはその言葉が届かない。

今書いてみて、それぞれ私に対し、心はあるんだな、と思った。彼の生きている今が私と刷り合っていないだけだ。向き合って会話すれば、別の道が現れるかもしれないけど。


愚痴を言って腐らせる人も、腐った人ではない。感情からのがれられずにもがいているだけだ。熱が覚めた後で、どのように向き合うかで人間関係はクリエイトできるのかもな。

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