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東京という街にバイバイ~貯金がなくなるまで放浪してみよう~

こんにちは、Mariです。東京に戻ってきて約1ヶ月が経過しました。
つまり、「日本で家なし生活を1ヶ月ちょいやってみた」ことになります。

前回の記事はこちら

補足ですが、住民票は都内に置いてます。ただし、フィジカルにそこにはいません。

さて、タイトルにもありますが、明日2月19日から東京を離れます。
この記事では、数年ぶりに帰国して東京で時間を過ごして今感じていることや、今回の企画というか、計画の趣旨について触れてみたいと思います。

どこに行って何をするかについては、SNSで気まぐれに更新していくかと思うので、Twitterかインスタをチェックしてみてください。

(noteも月1~2回は更新予定)

1.東京という街

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東京23区内で生まれ育ち、お金を稼ぐようになってからも東京にいた。
海外に行くまでに20数年東京で働き暮らしてきた(時には埼玉で暮らしたことも)わけだが、帰国する度に息苦しさが増す。

多すぎるアナウンス。
無表情でせかせかと急ぐ人々。
電車に乗れば穴があくほどスマホを眺めている人々。
どこへ行っても「密」になってしまう日常。

自分も国も、外から見てみないと実際のところは分からないという。
私にとって当たり前だった「東京」という世界は、外から新しい視点をもってすると「異物」のように感じてしまう。

I don't belong here
(私はここに属していない→私はここにいてもしっくりしない)

私にとって生まれ育った東京は、安心して「ただいま」が言える場所ではなく、知らない人々が他人を冷めた目で見ながら生きているような場所に思えてならない。

先日、とあるTweetを引用した。

この記事を寄稿した女性の気持ちがよく分かった。
人間は慣れの生き物なので、そんな暮らしも数年すれば慣れてきてしまう。でも、「慣れたい」のか、「慣れるしかなかった」のかには大きな隔たりがあるものだ。

2.別に東京にいる必要はない

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インフルエンサーのイケハヤさんが書いた『まだ東京で消耗しているの?』という本。5年以上前になるかと思うが、そのタイトルに惹かれて購入した。細かい内容は覚えてないが、「地方移住のススメ」のような本だったと思う。

コロナ前でリモートワークができなかったならまだしも、アドレスホッパーに代表されるように今は地方にいながら東京の企業で働くことも可能になってきた。また、起業したりフリーランスになる人もひと昔に比べれば普通になった。

家もない、(いつでも心理的に)頼れる家族がいない私にとって、幸か不幸か東京に留まる理由がない。むしろ、自由に生きる羽を与えてもらったのではないかと思っているので、ラッキーだ。(と、思っている)

先日宿泊先でついていたテレビを観ていたら、東京都内から転出する人の数が、転入してくる人の数をわずかながら上回ったという。東京の家を売って関東近郊に住む人も少なからずいたのだろう。

多くの人にとって、東京に住む理由は「仕事」だ。場合によっては結婚や介護、ということもあるだろう。現在無職の私にとって、物価が高く交通費だけで月数万かかるような場所に住む理由はない。

家族や友人に会い、預けていた荷物の断捨離を済ませ、歯医者でプチ手術のような施術を終えた私には、ここにいなければいけない理由はなくなった。

と、いうわけで。
友人宅やホステルを転々としていたわけだが、満を持して東京の外に出ることができるのだ。(長かった・・・)


3.仕事?したい時すりゃいーじゃん

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よく日本でありがちなメンタリティが、「仕事と仕事のブランクは少ない方がいい」ってあれだ。私からしたら「はぁ?」ってわけだ。恋愛でそんなこと言ったら袋たたきだ。「シングル期間は短ければ短いほどいい」?んなわけない。

誰かと引っ切り無しに付き合って心が孤独な人もいれば、シングルライフを満喫している人もいる。どちらも経験している身としては、今は仕事から休みが欲しい。第一、1ヶ月の休暇をとって旅をするヨーロピアンからすれば、せいぜい取れて年末年始やGWくらいの休みの日本という社会は「は?」なのである。

話が反れたが、私は「お金がなくなるから働かなきゃ」というメンタリティを数年前に捨てた。というか、気づいたらなくなっていた。なので、別に今ある(少ない)貯金が全てなくなっても全然問題ない。

むしろ、100万単位で貯金があった頃の方が不安だったから不思議である。

それだけ自分の世界が広がったのだろう。

そんなわけで、貯金を遣い果たすまで仕事をしないつもりだ。
別に何かあてがあるわけではないが、なんとかなる。
今までも何とかなってきたから、そこはノリだ。

人間、体と心が元気ならいつでも働けるし、場合によっては労働による収入以外で暮らせてしまうこともある。そういう人は世の中に少なからず存在するらしい。(分かりやすい所だと相続や懸賞かな)

ま、手段は宇宙におまかせで。
私はとりあえず、行きたい所に行くだけ。

不安が先行してしまうと何をやっても楽しくなくなってしまう。
限られた命、お金というリソースを魂が喜ぶことに遣った方がいいと思わない?

私は、そう思う。


おわりに

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人は、自分の常識で生きている。

自分の人生を変えたければ、その常識の外を生きる必要がある。
旅は、そのための変化の1つである。

東京にいると、心が渇くのを感じる。

誰かが決めた「常識」を押しつけられ、息苦しくなる。
なら、逃げればいい。

「逃げるが勝ち」っていうじゃないか。
逃げは、立派な選択。「もうそれ、私には要りません」って断る行為。

私にとっての幸せは、いつでも24時間営業のコンビニに行けることじゃなくて、キレイで時間も正確だけどなんか疲れる電車に乗ることじゃなくて、心から一緒にいたいと思える人や、お互いから学び合える人達と一緒に過ごす時間だってわかったから。

東京に帰ってこないとは言わないけど、長く住む気は今の所ない。
家族や友人を訪ねたり、残りの荷物の処理をする時くらいしか来ることもないだろう。

これから行く場所たちは、帰国する前からインスピレーションが湧いてきた場所。特にある場所は、最近会う人や見たサインなどから「あぁ、今呼ばれているんだな」って縁を感じた場所。

東京での生活しか知らない私が、「東京以外の暮らし」をこの足で見るんだ。そうすることで、今よりも自分の国への理解が深まるだろうし、「ここ、好きだなぁ」と心から思える場所にめぐりあってみたい。

結局また海外に行くかもしれないけど、今ここにいる間に、「自分の知らない日本」をしっかりこの目に焼きつけたい。

もし読者さんやSNSをフォローしていて「うちの県(都道府県)にも遊びに来て」って人は、気軽にDMをもらえたら嬉しいです。

47都道府県制覇とかじゃないし、行く方角や目的地はだいたい決まっているけど、予定した外にある奇跡にも出会ってみたいから。


最後までお読みいただきありがとうございました。

2022年2月18日
東京都内のホステルより

Mari

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