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【この世はイリュージョン⁈】

いやはや、新年の初投稿がこんなに遅くなってしまうとは。もう1月も半ば…しかし今夜は書かずにはいられない。宇宙タイミングの完璧さを改めて感じる1日だったのだから。

今日は20年来の大親友と新年会しようぜ♪ということになり、以前から気になっていた可愛いレストランを彼女が予約してくれ、私はウキウキしていた。

巷のOLさんが見たら発狂するのではないかと思うほど枯渇したメイクポーチを持ち続ける私達だが、今年はビューティーにも力を入れるのだ!と朝から2人でドラッグストアに行きメイク道具を新調。買いたてホヤホヤのアイテムで‘今年1番のカオ’をつくり意気揚々と出かけた。

遅めのランチタイム、明るいうちから飲むシャンパンは最高だろう。
ほろ酔いで新年の抱負も語りたいわ〜なんて思っていると目の前をかなり個性的な車が、個性的な音をたてて通り過ぎた。
左ハンドル、センター分けにサングラス、あのシルエットを知っている。
そしてあんなところ(どんなところにか想像にお任せします)にアンティーク調の旅行カバンを括り付けて走行するなんざアイツしかいない。

「今のって…」
「うん、絶対そうだと思う」

まだ記憶に新しいかつての恋人だ。
いや、‘恋人’というより‘恋人をしていた人’という方が正しいかもしれない。
お互い苦しい役をしていたと思う。
私は今までパートナーシップにおいて、ドラマ2,3本は書けるんじゃないかと思うくらいバラエティ豊かな経験をさせてもらった。
歳を重ねるごとに相手も難易度を上げていき、たった今目の前を通り過ぎた彼との生活が1番しんどかった。しかし全ては「私自身が自分を知るために必要な経験だった」と感じる今、歴代の皆様には感謝あるのみ。

そんな話をしながらお店に到着。
予定よりも少し早く着いてしまったけれど入れるかなぁ、なんてそっと店内を覗いてみた。

「ん⁈ちょっと待って。あの1番奥、あの人じゃない⁈」
またもや見覚えのあるシルエット。

いやでも、あの人はさっき見かけたはずでは⁈
思わず後ずさる私に代わり、彼女が確認に行ってくれた。

「まりちゃん、間違いないよ!あのワインを持った横顔!」
彼女が機転をきかせてくれたお陰で、お店には時間をおいて改めて伺うことにし事なきを得た。

いくら感謝しかないとはいえ、カウンター6席ほどの小さなお店で向かい合いたくはない。

それにしてもこんなバッチリなタイミングってあるだろうか?
私達が見た車のあの人は別人だったのか?
しかし、あの車を見たから彼の話になり、思い出していたからこそ店内を覗いた一瞬のうちに彼のシルエットを捉えることが出来たのだ!
絶妙に危険回避させてくれた宇宙タイミング‼︎
ユーモアのセンスも抜群である。

私達の宇宙への信頼感はさらに強まり、なんだか今年も大丈夫。そんな気がした。

そして話しはこれで終わりではない。

今日の出来事をお風呂のなかでボンヤリ振り返っていると、ふっと、車の彼もワインの彼もどっちも彼だったんだと感じた。と同時に今朝ひいた今日の1枚が「Illusion」だったことを思い出し全てがつながった。

【M10 Illusion】

人は見たいものを見たいようにみる。
細長いものを丸く、小さなものを大きく見ていることもあるだろう。

バナナのヘタをブランコにした女の子の視点からみれば、地球は非常に良く出来た大きなドラマセットかもしれない。

私は辛い悲しい寂しい恋愛ドラマを沢山経験して‘愛されない私役’をやり尽くし卒業する決心ができた。
当時、どんなに辛かったとしても自分が好んでその道を選んでいたのだと、今振り返るとよく分かる。そしてその経験が私を強くし、エゴの働きを学ぶきっかけにもなった。

自分の演じている役に飽きたならアドリブを効かせてみるといい。
物語は違った展開を見せ始める。

幻想の世界を肉体を持って楽しむ。
360℃フルスクリーンに自分が何を映し出すことが出来るのかチャレンジの年にしよう、と決意を新たにするのであった。

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