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ある日突然、ダブルケア。2

病院からリハビリ病院までは車で移動、母は右側の麻痺と失語症が残った。
4点杖と右足に装具を付けて介助しながらなんとか歩行は出来るまでになっていた。
車に乗せれるか不安でしたが、病院の方が上手にサポートしてくれて乗せる事が出来た。

病院からリハビリ病院までは約1時間。久々の街並みを母は窓から外を眺めていた。だが失語症で会話はなかった。

リハビリ病院に到着、母は理解しているのかはわからないけど今日からリハビリが集中して始まる。病院の受付へ行き到着した事を伝え母を車から下ろすお手伝いをお願いした。
手際よく母を車いすへ移動してくれた。
私も覚えなくては。。。

まだ10ヶ月の長女を抱っこ紐で抱え母の車いすを押して中に入った。
母を車いす長女抱っこ紐は私のこれからの日常スタイルになる。

慌ててスタッフさんが駆け寄りフォローしてくれテーブルへ着いた。
一通りの書類などの手続きをして具体的な話しになった。
最悪な場合での質問です。
もしお母様が上手く食事が口から出来なかったら胃ろうにしますか?
自宅に帰れなかったら施設に入りますか?
自宅はバリアフリーになってるか?
色々きかれた。

聞き慣れない単語に説明してもらいながらひとつひとつ答えたが、母は家族以外と暮らすことは絶対に嫌な人なので、私も家族も施設へ入居することは考えになかった。
母は若い頃にお金を騙されたりイジメにあったりで人間嫌い。
感は鋭いので言葉は話せなくても良い人かそうでないか母の表情でわかる。

リハビリを頑張ってもらうしかないと私は思った。

部屋へ案内され荷物を置き施設内の説明を聞いた。

周りを見渡すと母よりずっと歳上のおばあちゃんおじいちゃんが多い。
母は64歳倒れるにはまだ早いよね。
私だって子育て始まったばかりで母に手伝って欲しかった。
そんな事も言っていられない、母にリハビリ頑張ってもらわなきゃ。

ここで9年間お世話になるケアマネージャーとの初対面となる。

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