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母のお引っ越し騒動記プロローグ

とにかくお引っ越しの多い家だった。

父が世界規模での転勤族だったからだ。私ですら入寮や親戚の家に長期間お世話になったのも入れた大小のお引っ越しは、15回近い。母は(結婚してからのではあるが)ざっと数えたら大きなお引っ越しだけで12回はしてる。結婚前にもしているので私と同じくらいしてるだろう。

今回の話には関係ないが、父に至っては20回かそれ以上してたはずだ。相続の書類を集めるのが大変だったと、母から聞いたきいたある。もしかして…母の時もそうなのだろうか!誰がやるのだ!まぁ、十中八九、日本に唯一残ってる末っ子の私だろうな…。

話を元に戻して。

母が先月から入院中してる。病気でというより、悪い数値の原因を探るべく検査をするためだ。パンデミックが落ち着いてきたので、すわっ!このタイミングを逃すものか!という感じで、手ぐすね引いて待っていて下さってたドクターチームの手に委ねた。

その病院は数十年前に、母が大病をした時に手術した大変お世話になった病院なのだ。その当時、研修医で主治医のアシスタントだった方は、それはそれは昇進してとても偉いドクターになっていた。月日が経つのは本当に早い。入院した母のベッドの横で受験勉強をしてた高校生だった私も、いい年になるはずだよ!その時に取った病巣は、今でもその大きさを超えるものはなく、日々研究され、標本になっているらしい。

入院するまでの母は、毎日5千歩を目標に歩き、健康を考えた自炊をし(制限も多い)、パソコンを駆使し、去年の夏にはスマホデビューもした。元々パソコンでスカイプもできてチャットも使いこなしてた母は、あっという間にLINEアプリも攻略した。

去年の夏にガラケーが壊れてくれて本当によかった。母も私も壊れるまで使うタイプなので再三スマホデビューを勧めていたのだが、それまでに使っていたガラケーが壊れて、やっとその気になってくれたのだ。

入院してる今、LINEでやり取りできるのは本当に助かる。綺麗には撮れてなくてもなんとなく雰囲気の分かる写真も時々送ってきてくれる。

そして案の定というか、次々と母の体には問題が見つかる。治療方法も数十年前にした大病や年齢のこともあって、こちらを立てればあちらが立たず状態。メリットとデメリットがあちこちでぶつかり合い、ドクターチームも頭を抱える始末だ。

前置きが長くなったが、これまでが
「今まで&今の」母だ。

今までは自立してたしあまり不安も感じなかったが、今回入院して問題が色々と見つかり、やっぱり一人で近くない距離(車で2時間から2時間半くらい)に住み続けるのは心配になってきた。隣県だし距離はそこまで遠くないのだが、道中ずーーっと渋滞している感じなのだ。元旦など実家に帰るときはペットを含めて、一家大移動する一日仕事になる。まぁ、これが義実家にイヤミを言われるトピックの一つなのだが、それは別のお話。

また話が逸れました。すまん。

ということで(唐突ですが)満を辞して母に話をしました!いつ言おうかなー、どう切り出そうかなー、とここ数年頭をよぎっていたのが母のお引っ越し。

ここまでがプロローグです。
次から本編が始まります!