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23.09.05 ブランドはどう作られるのか?アイス屋の苦悩と世紀の大発見

SCREAM ICE CREAM3年目の希望と苦悩

ブランドを立ち上げて3年間、オンラインとイベントを中心に活動を続けてきた私たち。
最近、ついに実店舗を作る決意を固めた。
オンラインでのアイスクリームの販売には限界を感じていたし
私とパートナーのシンヤ・スクリームに合うやり方を色々考えた結果、やっぱり拠点を持ちたいと思ったし
何よりも、やっと「いいかも」と思える物件が見つかったことも現実的になり始めたきっかけでもある。

やっと自分たちの楽園を作れるぞ!というワクワクと共に
お店を持つということは、オンラインとは全く異なるお客さんにアプローチしなければならないし、夏と冬で売上の上下が激しすぎるから、どうやって売上を作っていけばいいんだろう?どんな外観で、内観で、メニューで、コンセプトで・・資金繰りもあるし。と、考えることがありすぎて混乱していた最近。

店舗を作ろうとなる前から、SCREAM ICE CREAMに対する「難しさ」を感じていた。
それは、SCREAM ICE CREAMを作り、毎日運営している「私たち」と、「SCREAM ICE CREAMというブランド自体」の間に感じているギャップだった。

そのジレンマを、初めてお会いした日に見事に指摘してくれた、毛利さんが教えてくれたことが、今の私たちにとってとてもとても大事で胸に突き刺さったので、ブランド奮闘記として残しておこう。
(毛利さんは福岡で事業創造・ブランディングの会社fantasiaを経営されています)

何を見せるかより、何をしているか
何がしたいかより、何をしてきたのか


・売上を上げるために何をするのか
・ブランドのもっとコアな部分を理解してもらうために何を伝えるか
・どんな人をターゲットにしてどんな店を作るのか?
直近私たちが悩んでいたことはそんなこと。
これの答えを出したくて「考えようか」と時間を作るけど、出てこない。
ハード面ばかり追い求めてコアの部分を無視して「企画から考える」という順番になっていたと思う。
その反面、「スクリムらしさってなんだろう?」という課題に対してもずっと悩んできて、フレーバー?ビジュアル?無添加なこと?と色々ブレストしてみたけどなんだかしっくりこないし綺麗に言語化が出来なくて今に至る。

私たちの事業は
私たちがいて、工場があり、製造して、背景には生産者とのやりとりがあり
そしてイベント・オンラインでの購入者・企業案件といったお客さんとのコミュニケーションがある。
今まで私たちが必死に向き合おうとしていたのはブランド→顧客という一面だけだった。
もっと向き合わなければいけないのは人・工場・製造・生産者というSCREAM ICE CREAMを「作りだす」コアの部分だ。

私たちは既に2年もスクリムを運営しているので、「何をしてきたのか」という実態がある。
私たちが何をしてきたのか、それこそがSCREAM ICE CREAMでありコアになる。
農家さんと直接取引していることはいいことだからそれをもっと伝えよう!ではなく、何故私たちが農家さんに会いにいくのか、その答えがSCREAM ICE CREAMというブランドになっていく。

売上が作り上げる戦略

売上を作るために何をするか?冬は新しいメニューを出して・・
とか根拠のない戦略を作ってきたけど
本当はコアな部分「私たちが何をしているのか」(大切にしている価値観)が先にあって、それを実現・達成・よりメッセージを強くしていくために「何をしていくのか」を決める。
そうすれば私が作りたくてもどう作ればいいのか分からなかった「一貫性を持った会社・ブランド」になる

当たり前じゃんそんなの!
と、先輩たちは言うかもしれない。
けど、目の前のやることに向き合って気づいたら来るところまで来ていて
理想と現実、ビジネスと個人の間で常に挟まれ揺れ動いてきた私達にとっては
こんな大切なことを今まで無視していたのか!という衝撃を受けた。

なので私たちは今から、
コンテンツや店作りは一旦置いておいて
自分たちに向き合うことにしました。 

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