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ITとヘルスケアの最前線 文:野田啓一

2021年1月17日
文:日本女性ヘルスケア協会理事/慶應義塾大学SFC研究所上席所員 野田啓一 

 子供の頃のお医者さんは、問診から始まり、喉を見て、聴診器を当て、その結果をカルテに書いてお薬を出す。そんなイメージを記憶しています。今でも風邪でクリニックに行く時は、大差ないように思います。

 この行為をIT風に言い換えれば、情報収集、記録、学習、判断、情報提供です。

 病歴と現状の認識情報、視覚情報、聴覚情報を収集、結果を記録し、蓄積している医療情報と照合し診断し、処置する方法を指示する。

 これら一連の診療行為に対してITがどのように利用できるか、最前線の技術を見てみましょう。

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