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2021年の活動を振り返る

2020年12月末、あるアーティストさんとご一緒した際に聞いた「『上手になったら出す』と言っている人は、いつまで経っても出さないから大丈夫」という言葉が心に残ったまま、2021年の明けを迎えました。

厳しいけれど、その通りだと思ったのを覚えています。この言葉は今でも私の中にあって、とても大切なものになっています。

そんな2021年を、少し振り返ってみたいと思います。

1月
平日は1日8時間以上仕事をしているのだから、そのペースで製本の練習ができるのではないかと思い、年末年始の休みをあてて取り組んでいました。もっと上手になりたいと思って、一生懸命だった気がします。

2月
『なんでもない私の10年前の日記~東日本大震災のころ~』完成。綴じるものが無かったので、10年前の日記を綴じました。
自分なりによくできたと思ったけれど、とてもしんどかったです。
なんだか、手製本が楽しいだけのものではなくなってしまいました。

今は、カバーのグラシン紙を外して頒布しています。

3月
 展示販売型ZINEイベント『NIIGATAZINE』出展。本当は対面のイベントだったのですが、コロナの影響で無人書店での展示販売に形態変更し、1か月の会期でお世話になりました。10年前の日記を出すことができた、とても思い出深いイベントとなりました。
 文学フリマ前橋のカテゴリー「造本」への出展を目指して準備していたのですが、コロナの影響で中止になってしまいました。いつか、出たいと思っています。

4月
 10年前の日記の表紙が綺麗にできすぎているという思いが強くなって、当時の新聞を表紙にできないかと思いつきました。実家の倉庫に、2011年3月~6月、震災当時の新聞が残されていたことを知って、なぜか「残さなければ」と思い、どうすれば残せるかを考えました。

5月
 ゴールデンウィークもコロナでどこにも行けなかったので、ひたすら製本していました。

6月
 ギャラリーcyg(岩手県盛岡市)のアートブックイベント「ART BOOK TERMINAL TOHOKU 2021」エントリー。

7月
 『あの頃の新聞を綴じる』コンセプトブック作成。製作開始。
「せんだい21アンデパンダン展2021」エントリー。

8月
 「ART BOOK TERMINAL TOHOKU 2021」出展(『なんでもない私の10年前の日記』、『記憶の連鎖/無数の微妙なエピソードのために』、『mariのトリセツ/ワタシのトリセツ』の3冊)。


 「zinezinezine2021」、「ふふふのzine」にも出展。思った以上に見て下さる方がいらして、とても嬉しかったです。

9月
 『あの頃の新聞を綴じる』制作の佳境、緊急事態宣言がまた発令されて困りました。なんとか乗り越えて、完成させました。

10月
「せんだい21アンデパンダン展2021」出展(展示会場:SARP)。
アクリル板で綴じた(本の形にした)東日本大震災当時の新聞と、その制作記録、当時の日記を本の形にして展示しました。


新聞記事の中で、作品について触れて頂いたり、色々な方からご感想を頂きました。その流れで、震災当時のニューヨークタイムズ紙との出会いもありました。


好きな場所や話したい人、作品を見て貰いたいと思う相手が増えました。

11月
 世界的な製本家に、製本について教わりました。これからも、ご指導頂けることになりました。夢かと思いました。

12月
 ブックハンターセンダイ主催の「インディーズブックバザールvol.3」に出展させて頂きました。物凄いイベントでした。来てくれる人がいるとは思わなかったので、実際にお会いできて本当に嬉しかったです。

Twitterで「#あなたの物語を綴じる」「#あなたの日記を綴じる」を開始した。

何もやっていないようで、振り返るとけっこう色々やっていた1年でした。色々なご縁から世界が広がって、好きな場所や人が増えました。

来年は、実績を積み重ねることと、今までの自分の活動を可視化できる物を作ることをテーマに活動できたらと思っています。

今年一年、本当にありがとうございました。

来年も、どうぞ宜しくお願い致します。



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