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「ルール?展」(21_21 DESIGN SIGHT)に行ってきた

「北斎づくし」展の後、21_21 DESIGN SIGHTの「ルール?展」にも行ってきました。


ここの展覧会は深すぎて、「ちょっと私には難解すぎる」と思うことが多いのですが、今回はこれまで行った中では最難関でした(@_@)


題名どおり「ルール」がテーマなわけですが、クエスチョンマークが付いているところから分かる通り、ルールに従うことを必ずしも求めているわけではありません。

でもまず、入った途端にガイドパンフレットの表紙に「好きなハンコを2つ押す」というルールが求められます。

ルール?展パンフ20210911
ガイドパンフレット表紙

↑2人で行ったので、2部分。今更気づいたけど、道路標識っぽく、つなげて押せば良かったのですね。


それぞれ自分が選んだルールに従って展覧会を観ましょう、ということなのですが、ルールに従わないこともまた、自由であろうということで、展示を観る関係でしゃがみはしましたが、鼻歌は歌いませんでした。


そもそも展示を逆流して観たこと自体、ルールには従っていないとも言えます。最初の展示が体験型で、行列ができていたため、これに並ばないと展示が観れないのかとぎょっとしたところ、係員さんが「逆流して観ても構いませんよ」と言ってくれたからです。まぁ許可を得ているので、ある意味ルールに従っているかな。


難解な中でも、さすがに理解できたのは、早稲田大学吉村靖孝研究室の「滝ヶ原チキンビレジ」の傾斜鶏舎。

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傾斜鶏舎(早稲田大学吉村靖孝研究室)

説明は、以下のとおり。

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傾斜鶏舎の説明

人間にとっても鶏にとっても、ウィンウィンじゃないですか。傾斜鶏舎という名前も良いです。


あと、葛宇路。

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葛宇路

これは会場入り口に置かれていたレプリカですが、中国の葛宇路(グゥ・ユルー)さんが、自分の名前が通りの名前っぽいのに目を付け、北京の名前が付いていない通りに、本物の標識のようにして自分の名前を勝手に書いていったところ、ついにグーグルマップにも「葛宇路」が載るようになったそうです。


なお、以下のような表示が何ヶ所かあり、「あれ、以前からあったのに気づかなかったのかな」と思っていたところ……。

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地上につながる非常出口

実はこれ自体、早稲田大学吉村靖孝研究室の「21_21 to "one to one"」という展示でした。これ、今回の展覧会が終わってからも、残してほしいです。


もちろんこの展覧会も、日時指定で予約しなければならないのですが、思った以上に混んでいて驚きました。恐らく、1回の枠あたりの定員が多すぎるわけではなく、一度入ったら時間制限はないので、滞在時間が長い人が多く、結果的に混雑してしまったのだと思います。


そう、単に混んでいるのではなく、来ている人の熱量が異常に高いのです。基本的に撮影は自由なので、写真を撮りまくり、もちろん展示は熱心に観、体験型のものには積極的に参加し……。
何となく、美術系の大学か専門学校の学生が集団で来ていたのではという気がしましたが、それにしてもすごかった。今回の展覧会を難解だと思う私は、ダメなんだろうかと思いました。


「北斎づくし」展の疲れもあり、加えて「ルール?展」は映像やタブレット端末を使った展示も多く、電磁波が結構すごかったこともあり、恐らく半分くらいしかまともに観ていない状態で、早々に出てしまいました。


それでもヤケクソで、21_21 DESIGN SIGHTのGALLERY3の「横尾忠則:The Artists」展も観ました。


もはやほぼ立ち止まらず、会場を1周しただけですが。現代のアーティストの中に、さりげなくモーツァルトの肖像が混ざっていたのが印象的でした。


アート鑑賞も体力勝負だと、改めて実感しました。

「ルール?展」は2021年11月28日(日)まで、「横尾忠則:The Artists」展は10月17日(日)まで開催しています。



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