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読んだ本の感想です。基本、ネタバレはありません。
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2023年10月の記事一覧

【読書】渋谷は「谷」~『写真集 CRP FOTO SHIBUYA TOKYO JUN.2023 BY KOBE HEART FOTO CLUB 14 photographers』(横木安良夫+13 Photographers)~

noteで相互フォローしている♭のぶさんが、13 Photographersのお一人として参加されている『写真集 CRP FOTO SHIBUYA TOKYO JUN.2023 BY KOBE HEART FOTO CLUB 14 photographers』を拝見しました。 ↑Kindle版のみです。Kindle Unlimited会員の方は、無料でご覧いただけます。 Kindleで写真集を購入し、観るという経験自体が初めてでしたが、写真集と言えば紙質の関係でかさばるも

【読書】”弱いロボット”は強い~勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」(VOL.464 2023.10.1)~

「ビッグイシュー日本版」を勝手に応援する記事、第67弾です。そもそも「ビッグイシュー日本版とは何か」をご説明した第1弾は、以下をご覧ください。 今号の特集は、「わたしたち、弱いロボット」です。 紹介されたロボットの中で一番気に入ったのは、ゴミ箱ロボットです。もこもこ言われたら、ついゴミを入れてしまいますね。まぁこっちに余裕がない時だと、「うるさい!」となりそうですが。以下から、動画を観ることができます。 一連の「弱いロボット」を学生たちとつくった岡田美智男さんの話が面白

【読書】マルチタレントと女性への偏見を持つ上田秋成~『雨月物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』(上田秋成、佐藤至子編)~

「村上春樹 presents 白石加代子の怖いお話『雨月物語』」を観覧するに際し、予習のために読んだのがこれです。 図書館の棚に並んでいる各種『雨月物語』の中から、薄くて手軽そうという理由で選んだのですが、大当たりでした。あらすじがメインで、肝の部分だけ現代語訳・原文・解説を入れるという構成なのですが、読みやすかったです。細かいことですが、現代語訳が先で、原文が後なのが、意外と良いです。普通、原文が先なので。 ただ、ところどころに原本の挿絵も載せてくれているのは良いのですが

【読書】賢治らしい作品~『氷河鼠の毛皮』(宮沢賢治)~

これを読んだきっかけは、テレビで「氷河ネズミ」という名のコケがあることを知ったことです。そういえば宮沢賢治の作品に『氷河鼠の毛皮』という作品があるけど、読んだことがないなぁと思ったもので。 ↑kindle版 ↑kindleユーザーではない方は、青空文庫版をどうぞ。 「十二月の二十六日の夜八時ベーリング行の列車に乗つてイーハトヴを発つた人たち」の物語ですが、登場人物の一人にイーハトーブのタイチという、嫌な奴が出てきます。寒さ対策に自分が様々な動物の毛皮を持っていることを自

【読書】「合わせる」必要はない~勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」(VOL.463 2023.9.15)~

「ビッグイシュー日本版」を勝手に応援する記事、第66弾です。そもそも「ビッグイシュー日本版とは何か」をご説明した第1弾は、以下をご覧ください。 今号の特集は、「”有事”を防ぐ」です。 「合わせ」る必要はまったくないし、「1000発以上持つ」必要もないと思うのですが。 だから「合わせる」必要も「求めに応じ」る必要もないでしょうに。 日本がすべきことは、これだと思うのですが。 同感です。 これは覚えておくべきことですね。 「例外主義とは、”米国は物質的にも同義的にも