【読書】将軍も楽ではない~『骨は語る 徳川将軍・大名家の人びと』(鈴木尚)~
この本を読んだきっかけは、大学の時の人類学のプリントを、プチ断捨離の一環で見たことです。
目を疑ったのは、江戸幕府13代将軍の家定の最初の正室だった、天親院任子の頭骨及び頭部復元図。他の人の復元図にはない、髷を結っているような盛り上がりがあったのです。どうしても気になってしまい、それでこの本をわざわざ書庫から出してもらってまで、読んでみたのです。
結論からいうと、彼女の頭部には髪の毛が残っており、白木の櫛を芯にした髷が結われていました。分かってしまうと、何てことのない結果