「まなざし」について考える~『性 生命の教養学11』(慶応義塾大学教養研究センター、高桑和巳編)~
*この記事は2019年1月のブログの記事を再構成したものです。
これまでもたびたびこのブログで取り上げている、「生命の教養学」シリーズの11巻です。慶応義塾大学で、人文科学・社会科学・自然科学の研究者たちがオムニバス講義のスタイルで語った授業の内容をまとめたものです。
今回まず印象に残ったのは、斎藤環先生の「「ジェンダー」の精神分析」の中で紹介されている、「ジェンダー・センシティヴ」という言葉。「ジェンダーが重要になるときには考慮に入れるし、そうでないときは無視する」とい