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迷惑かけたら謝ればいいのに

「紙が詰まって、除け方が分からなかったら聞いてくれたらいいけど、無理に引っ張ってコピー機をダメにするんよ。それでも、指摘されるまで報告もないし、謝りもせん」

どうやら、彼が主催する「靴つくり教室」に参加する若者の話をしているようだ。

もちろん、若者がみんな彼らのような不届き者とは思わない。年寄りにだって、道徳心の欠如した手癖が悪い輩はいる。

ただ、彼の教室に来る若者には、見つからなければ波風立てずに放置する、そんな傾向の人が多めに含まれているのだろう。

知らないうちに持ち帰ったのか、故意に持ち帰ったのかは判らないが、靴つくりに必要な道具も失くなったらしい。

所詮、道具なんて消耗品なので破損することだってある。故意に壊したり、盗んだりせずとも、いづれはお役御免になるもんだ。

だからといって、自分勝手にお役御免にしてしまう権利はないし、ましてや、故意に持ち帰るのは犯罪だ。

自分のやっている行動は正しいのか、自分の無責任な行動がどんな影響を与えるのか、    見えない未来を想像する力が弱い気がする。

想像する力があれば、植え込みの中にゴミを捨てたりしないし、紙を詰まらせたまんまでコピー機を放置しない。

「どうせ捨てるなら、拾いやすい所に捨ててもらいたい」

ボランティアでゴミ拾いをしていた時、よく思ったもんだ。そりゃあ、どうせ捨てるならゴミ箱でしょう。でも、ゴミ箱が無ければ、せめて回収しやすいように、ゴミにもゴミを拾う人にも敬意を払って捨てて欲しい。

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ところで、我が家にはコピー機があるが、今では使うことはない。インクや紙の補充とか面倒なので、スマホで文章を作成して、コンビニでネットプリントする。

だから、コピー機、しかもA3がコピーできる業務用サイズが品不足なんて知らなかった。

どうやら、コ○ナの影響で働き方が変わり、コピー機の需要も増えたらしい。そう言われてみると、軽症者宿泊施設の事務局にも大型コピー機が置いてある。それが全国となるとコピー機の需要は供給を上回るだろう。

リモートやテレワークが増えるので、ネット環境の拡充は急ピッチだろう。タブレットも増産していると思うけれど、まさかコピー機まで不足なんて、彼ひとりがコピー機難民?

「新しい内閣ができたので、コピー機も増産されるやろう」

呑気というか、おおらかな性格の彼。思わず「おいおい、想像力を働かせて、それ?」と心の中でつぶやくわたし。

Uber Eatsがわたしの住む街にもやってきた。

遠隔操作でコンビニでネットプリントして、コピーされた用紙が専用の封筒にちゃんと    入って個人情報保護もバッチリ。それをUber Eatsでも、他のバイク便でもいいので、指定場所に届けてくれたら便利なのになあ。

最近の会社は、自分のパソコンとコピー機の端末がBluetoothで繋がっていて、コピー機の前に行かなくてもコピーが出来て、お手伝いロボが運んで来てくれるのかな。

詰まらないことを考えていたら、ランチが    運ばれてきた。では、いただきます。