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お燗酒

すっかり俳句にハマり、といっても1週間かそこらですが、今のところ、俳句熱は下がる気配はありません。

何が楽しいか?

それは、上手いとか下手とか、俳句として    成立しているとかしていないとか、そんな、些末なことは抜きにして、俳句っぽいものが作れているのが楽しいのです。

標語は作れても、俳句ですよ。格好いいではありませんか(笑)。プレバトに出た芸能人がハマるのも分かります。「才能あり」なんか貰った日には、胸を張りたくなるもんです。

そして、「あたしって、もはや俳人!?」と、勘違いしたくなる気持ちも。まあ、わたしはそこまで自惚れではありませんよ(笑)。

では、本日の俳句です。


お燗酒猫と奪いあう膝枕
熱燗や吾子と奪いあい妻の膝

季語は「熱燗」の関連季語の「燗酒」です。熱燗を飲んでほろ酔い気分。猫と膝枕を奪いあう(ばいあう)のですが、さて、誰の膝。

もう一句は、やはり熱燗でいい気持ち。妻の膝枕と思ったら、子どもが先に膝に座ろうとして、子どもと妻の膝の争奪戦。

我が家ではほとんどお酒を飲まなかったし、こんなホコホコな光景はありませんでした。それでも、両親の機嫌がいい時は、弟と父の膝の取り合いをしていました。

何故か、母の膝は不人気でした。

ところで、「奪いあい」「奪いあう」どっちだろう。やはり「い」かな。


煮凝や彼も彼の妻も不倫中

季語は「煮凝」です。これは、元同僚の彼も彼の奥さんも、どっちもが不倫をしていて、その事実に気づいたわたしは、彼らの自宅に呼ばれて、とても気まずい思いをしたことを煮凝で思い出しました。

すでに愛情もないのに、手の凝った料理するねんな、と当時は思っただけでした。でも、歳時記で「煮凝」を見つけてドキリ。

我が家では、祖父が鮒を釣ってくると煮魚にしていました。煮汁に多いゼラチン質が凝固して、ぷるぷるのゼリーみたいな中に煮魚が閉じ込められていました。

寒い時期だと、鍋の中で勝手に煮凝になっていて、そのゼリーが美味しかったことを思い出すと同時に、調理して放置することで料理となる煮凝が、不倫して、別れる間際だったふたりのようや、と感じました。

でも、状況を知っているわたししか、分からない俳句かも知れません。自己満足ですね。


蟹味噌で一献〆は甲羅酒

季語は「蟹」ですが、蟹味噌としたら季語の力が弱まるでしょうか。note仲間の方が作っていた俳句からの、わたしなりの発想です。

なんか、めっちゃ「格好いいやん!」とこれまだ自画自賛。ここに載せちゃいました。

「〆」としましたが、「締め」かな、どうかなあ~。悩ましいです。