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生きるって


廃屋はいおくのポストの底の年賀状


猫と散歩をしていたら、廃屋のポストの底に封筒がありました。変色していますが、ダイレクトメールかしら。

相手に届こうが届くまいが、構わない手紙。見向きもされず、ポストの底で朽ちていく、まだ役目を終えていない手紙。

黄色い蝶が飛んでいました。


秋明菊の謙虚な首の角度に
教えられます。


『ミセス・ハリス、パリへ行く』

今、観たい映画です。感染が怖くて長いこと映画館には足を運んでいません。忘れた頃にテレビでやるだろうし、待ってもよさそうな映画なら待ちますが、これは今、観たい映画です。

ちらっとあらすじを小耳に挟んだのですが、お洒落が好きなあたし、年を取っても綺麗にしていたいあたしにはピッタリな映画です。

とは言え、主人公の彼女みたいに何百万円もお金を払って、クリスチャン・ディオールを買おうという、そんな大胆さはありません。

お洒落は好き。それでも、現実的なあたしが勝ちます。現金ではなくて、クリスチャン・ディオールのドレスが唯一つの遺産なんて、甥も姪もどんな顔をするかしら。

でも、なんだろう。この映画を観ることで、
生きるって?人生の主人公として輝くことの大切さって?年齢を言い訳にしそうな自分の背中を押してくれそうです。

生きるって?と考えるよりも、死ぬるって?と考える時間の方が多くなった気がします。でも、だからこそ、生きるってことを真剣に考えてみたいです。

人は生きてきたように、死んでいきます。

映画館はいつが空いてるかなあ。シニア割があるらしいので、恩恵に預かるとしますか。


裸木はだかぎやディオールまと空騒からさわぎ」

水彩色鉛筆で描きました。マールです。隣にドレスの女性も描いたのですが、どうも気に入らなくて、猫のみ登場です(((((゜゜;)