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わたしで生きる(アンケートはやたらと「不安」と答えて欲しそう)


先日、地元の大学教授の名前でアンケートのお願いの手紙が来た。たぶん以前、何らかの活動をいっしょにやって自分の情報が残っていたんだろう。

少し前までは、分厚いアンケート用紙が同封されていたけれど、今はURLアドレスにアクセスするかQRコードを読み込めばいい。

紙資源の無駄はないし、鉛筆やボールペンの筆記具がなくてもアンケートに答えられる。便利な世の中になったもんだ。

看護管理学会とかに論文を提出するために、アンケート調査をしたことがあるが、質問をたくさん作りすぎて封筒がパンパンになって往生した経験がある。今では懐かしい。

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アンケートの内容は、新型コロナによる日常生活への影響はないかとか、頼れる人はいるかとか、不安や心配はないかとか、相談する相手はいるかとか。

サクサク10分足らずで答えられる中身だったけれど、答えながら思ったのが、花留さんは別に日常生活が変化してもなく、頼れる人がいなくても困ってなく、要するにアンケート内容にそぐわない異質な人種に感じられた。

意図してないかも知れないが、アンケートは多くの市民が新型コロナによる不安や心配を抱えている、という答えを誘導しているかに思えてならなかった。

花留さんにだって、人並みに不安や心配事もある。貯蓄があっても、将来のことはどうなるか分からない。それでも、どうにかなる、どうにかする、という自信がある。

自分のことよりも、今の政府や自治体の方がずっと不安で心配だ。

不安や心配かあっても前向きな市民に対し、「何でそんなに楽観的なの?」と、もう少しぶっ込んだ質問をして欲しかった。

そもそも、将来への不安がないと言う人間の方が珍しいというか、不安がないと言う方が変だと思う。

不安がないなんて、ちゃんと現状を認識してるんかい?アホちゃうか?と聞きたくなる。

不安はある。不安はあるけれど、それを力に変えて、努力して、より良い未来を手に入れようと頑張っている。

新型コロナで将来の見通しも立たない。お先真っ暗で考えても意味がない。楽観的に好き勝手して生きるだけ。

政府の言うことを聞いて自粛して、巣籠もりしていても、経済的に困窮して食べることに困って死んでしまうかもしれない。

だから、その日その日を気楽に生きよう~。いい意味で開き直り。でも、花留さんには、開き直る前に出来ることはまだ沢山ある!と思える。

そんな個々の人が日々実践している、そんな生き残り策をアンケートに反映させられたら面白いそうだし、有意義な気がする。

それが、このままだと「不安がある」と答えた人が沢山いました~、というありきたりのアンケート結果になりそうだ。

今こそ、すべての人びとの思考力や発想力を合わせて、将来を創造していく時だと思うんだけどね。