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シュトーレン

行きつけの喫茶店でシュトーレンを売っていました。店主のおばちゃんの手作りでして、人気のため、早く店に行かないと売り切れています。

実はシュトーレンを食べるのは初めてです。知らずにガツガツと食べるところでしたが、試しにググってみて「おー!」。

危なかったです。でも、ひとりで食べるには大きいし、太りたくありません。山の工房に持っていって師匠と食べました。


シュトーレン今日も明日もハレの冬

(しゅとーれん けふもあひたも はれのふゆ)

季語は「冬」です。特に意味のない句です。今日も明日も、天気も心もハレ(晴れ)です。

あんまり意味のない句ですが、声に出して、読んでみると明るい気持ちになれそうです。

ただ、最後が「冬」ですと「ふゆ」→「う」と口をすぼめて終わるので、出来れば、「あ」とか「お」とか、それとも「ニッ」と口角が上がるような「い」で終わる方がいいのかなあ。


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(楽天レシピより)


冬籠ひとりで食べるシュトーレン

(ふゆごもり ひとりでたべる しゅとーれん)

季語は「冬籠」です。もしも、わたしが引きこもりをしていたら、ひとり、黙食していたでしょうね。

そういえば、わたしは10年近く、精神が引きこもりをしていたことがあります。

体は社会と繋がっていましたが、心が閉じていたんですね。窓の外から、中で楽しそうにはしゃいでいる人たちを見ているような生活でした。

でも、そんな冬眠時代があったので、今でも10年、年を取るのを忘れたみたいです。変なのですが、たまに、自分が何歳か忘れてしまいます。早く年相応にならねば!です。

あっ、あまりパンチがない句とご指摘がありましたが(苦笑)、クリスマスイベントは独りでは味気ないもんです。


シュトーレンあと四五センチで降誕祭

(しゅとーれん あとしごせんちで こうたんさい)

季語は「降誕祭」です。シュトーレン、美味しくて、つい食べ過ぎてしまいそうです。

時間を置くほどに美味しくなって、ちょうど降誕祭の頃には美味しさ最高潮らしいです。

どうも中八が気になりますが、「で」をのけると、ブチブチ切れた句になるのが気になります。リズム感はありますが、いかが(笑)。

あっ、四五センチではなく五センチと明確な方がいいのでは、というアドバイスを頂きました。

これは、俳句の本を読んでいて、四五センチみたいな曖昧さに真実味があると書いていたので、参考にしてみました。


シュトーレン薄く切る冬楽しけり
シュトーレン薄く切る冬こころ寄せ

(しゅとーれん うすくきるふゆ たのしけり)(しゅとーれん うすくきるふゆ こころよせ)

季語は「冬」です。家族がたくさんいたら、シュトーレンを薄く切り分けて、家族全員で幸福感を分け合うのでしょう。

そんな幸福感が今日も、明日も、降誕祭まで続くなんて、そのまま、幸福感を持ち続けることが習慣化しそうです。

今日は今年一番の寒気だそうです。大人しく家に籠って、不要不急な外出は避けて、くれぐれもご自愛ください。