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スーパームーンの夜に


想定外につまらない防災士の研修が終わり、講師への拍手はパスして、真ん前の席から猛ダッシュ、3階から一気に階段をかけ下り、駐車場が込み合う前に道路に出た。

小腹が空いたけど、おうちで愛猫マールが待ってることだし、コンビニの誘惑に負けないようにアクセルをふかせた。

夕方には雨も上がり、外は妙に明るい。そう言えば、今夜は満月、スーパームーンだ。

最近は超早寝、超早起き、夜に出歩ることもめっきり減って、運転するのが不安だった。でも、今夜は月明かりで影ができるほどだ。

家の近所の川(家から徒歩7分くらい)で、男女二人が釣りをしている。確か、この前の夜前回の研修会の夜も釣りをしていたっけ。明日の食材かな。


それにしても、今回の研修は内容がまったく頭に入ってこなかった。別に笑いを期待している訳ではないし、一つか二つでいいので、興味や好奇心の種が欲しかった。

『事前復興』、興味深いテーマだったのに、復興には10年かかるを繰り返すのみ。あと、中年、一人もんの男性が自力での復興意欲もなく、行政へのクレーマーになりかねない、みたいなことを言っていた。失礼な気もするけれど、分かる気もする。

でもまあ、災害本番に遭遇してもないのに、『事前復興』って何やねん!が住民、行政の本音なのかもしれない。

ただ、彼の言うように、復興に10年もかかるなら、せめて「自分はどうする!」くらいは考えておいて、復興開始のスイッチを早めに押したいもんだ。

困った!困った!
どうする?どうする?

被災したら、どんなにポジティブな人だってショックを受けるだろうし、頭も心も停止。すぐに適切な行動を判断、選択するのは無理だろう。

ただ、ショックからいかに早く立ち直るか。そして、立ち直った自分の前に『災害復興』シナリオがあったら。

ちなみに、あたしは家が残っていたら、住み続けるつもり。でも、全壊、半壊とかなら、更地にして安全な場所に住むつもり。

そのためにはお金と気力が必要で、アラ還の今ならさっさと行動に移せるけど、70歳なら復興に10年で80歳かい!

被災したくない。でも、一生に一度、あるかないかの受難なら、気力が残っているうちがいいな。


スーパーなムーンを眺めながら、自分なりの『災害復興』を妄想です。いざ被災したら、ゆっくり妄想も思案もするゆとりなんて無いでしょう。

7月は備蓄品のチェックの月にしています。これからは、ついでに、なんちゃって『災害復興』妄想もしとくかな。