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大満足


障子貼しょうじはる母の手づくり葉のかし


感動のハードルが上がったのかな、それとも歳のせいで感受性が鈍ったのかしら。どうも満足することが減った気がする。

それなりに感動だってするし、珍しいものや美味しいものを食べたら頬っぺたをさすって満足だってする。

素晴らしい本や映画、芸術とかに出会うと、それなりに興奮もするし、感動を分かち合いたいと思う。

でも、猫みたいに目を細めて、「大満足」と恍惚とすることが無くなった。

うちのマール、彼女は拘りが強くて、毎日の食事も同じメーカーのカリカリしか食べず、おやつも同じメーカーのもの一筋だ。

飼い主がいけずして同じ餌しか買ってこない訳ではなく、色んなメーカーの餌を買っては「どうや?」と試食会。

でも、匂いを嗅いで「ふん」という、何とも愛想がない反応だ。

すでに6年近く、同じメーカーの餌を食べて舌なめずり。目の細め具合も、舌なめずりの回数も変わらない。

大満足かは分からないが、淡々と満足を積み重ねていくマール、案外、幸せなのかもしれない。

大満足なんかに拘らず、身近な満足を丁寧に積み重ねていって、「人生に大満足なり!」と言ってからあの世に行きたいもんだ。


「障子貼る透けし光の凛として」


ブサ可愛いワンコになってしまった(>.<)y-~
いやあ、可愛いと思っているのは、コイツを描いたあたしだけかもしれない。