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あたしの『シロクマ文芸部』

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小牧さんの楽しい企画『シロクマ文芸部』に投稿したおはなしです。
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記事一覧

「書く時間」はないけれど#シロクマ文芸部

「書く時間が惜しいから、想念を送るね~」 気持ちよく惰眠をむさぼっていたら、まあた杏子の…

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「消えた鍵」#シロクマ文芸部

「消えた鍵を探してくれって?」 あ~あ、比呂志の奴、そんな露骨に嫌そうな顔をしなくてもい…

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「私の日」#シロクマ文芸部

「私の日から始まる作文を書けって、もう、小鳥遊先生、作文のお題のネタ切れかしら」 国語の…

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「街クジラ」#シロクマ文芸部

「街クジラのなき声が聞こえる」 「あっ、本当だ。清んだ、悲しげな声だね」 20XX年。 とう…

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「海砂糖」#シロクマ文芸部

『海砂糖』一欠片からお売りします(^^) 海が見える小高い丘に住むあたし、渚。女系家族のこの…

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「銀河売り」#シロクマ文芸部

『銀河売り切れました』 「なぬ~、今日、発売予定の銀河、もう売り切れちゃったのー!!今度…

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「ガラスの手」#シロクマ文芸部

「ガラスの手」を持つ一族のあたし。誰にも知られることなく、古代メソポタミアの血を絶やすことなく、受け継いできました。 あたしの名前は玻璃、相棒は牝猫のマール。魔法使いの相棒がフクロウのように、あたしたちガラスの手を持つ一族の相棒は、昔から猫と決まっていました。 ほんとうは従順な犬の方がいいんだけどね。でもまあ、昔からのしきたりには従うのは、後世に生まれた者の務めです。 ところで、どうしてあたしたちが「ガラスの手」を持つ一族と呼ばれるのか。 確か、漫画にガラスの仮面とい

「恋は猫」#シロクマ文芸部

「恋は猫が運んできてくれるのよ」 小学校の3年生まで、某ド田舎の公営住宅に住んでいたあた…

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「初夏を聴く」#シロクマ文芸部

初夏を聴く季節が今年もやってきました。 あたしにとっての初夏の音とは蛍だ。そう!あのお尻…

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「舞うイチゴ」#シロクマ文芸部

舞うイチゴ。 愛しい娘がスカートを翻してクルクルと舞うたびに、パンツの赤いイチゴ柄がクル…

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「一冊の本を埋める」#シロクマ文芸部

一冊の本を埋める。 今回の本は470頁の文庫本だ。前回は、確か390頁の中山七里の「ヒートアッ…

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