「日本語の先生」の先生になる。
大学、大学院(修士)をいわゆるストレートで修了し、博士でずっこけて定職についていないプー太郎がこのNOTEをお送りいたします。
2020年、私はある企業が運営している「日本語教師養成講座」で仕事を始めました。<外国人に日本語を教えたい方々>に<日本語の教え方>を教える仕事です。今まで、学生として、一通りのことを学んできましたし、概説書も読めばなんとなく、「ああ、あの話ね。」と思います。日本語の教え方に関する本もこの数年非常に充実してきています。
しかし!<日本語を教える>という具体的な目標を達成するためには、これまでと違った考えが必要だと気付くのにあまり時間はかかりませんでした。なぜなら、私がこれまで学んできたのは、学部の専門としての知識や研究をする上で必要な知識だったからです。
では<日本語を教える>には何が必要なのでしょうか。
文法を例にとって、私がこの1年を振り返ると、
① 教科書を見てその課で扱う項目が見抜ける力
(ああ、この課は受身なのね)
② ①の項目を必要に応じて文法書などから探す力
(ああ、受身には4つあるけど、今回はこれだけなのね)
③ 教科書などの例文や学習者の産出する文を適切に評価する力
(ああ、私が作った例文に1つ違うタイプの例文が混ざっているわ)
つまり、大学の専門教育で扱う網羅的で体系的な知識よりも、自走する日本語教師になれるように授業を組み立てる必要があるという結論にいたりました。では、どんな風に授業をすればよいのでしょうか。
え?
私がどうしたかって?
(続く)