第51回:ドームラン
本当に東京ドームはホームランが出やすいのか?
野球シーズン「たけなわ」なこの時期、皆様の「ひいき」チームの調子はどうですか? 私の贔屓チームは終戦模様ですが、、、今日はそんな野球のお話です。
野球は不思議な「スポーツ」で、競技場の規格がほとんどないのです。 例えば、サッカー場の大きさは全世界共通ですが、野球場の大きさは球場によって違います。 ボストンにあるフェンウェイパークなんていい例ですよね?
そしてその球場の大きさがさまざまなドラマを産んできましたが、 ビールを飲みながら「東京ドーム」での試合を見ていると時々「理不尽」な事がおきませんか?「これがホームランになるのか?」っと。
これが所謂「ドームラン」。東京ドームだけで起こる不可解な現象です。 今日はそんなドームランが起こる理由に迫ってみます。まずは「東京ドームの大きさ」から。
東京ドーム:両翼100m/中堅122m
神宮球場:両翼97.5m/中堅120m
横浜スタジアム:両翼94.2m/中堅111.4m
ナゴヤドーム:両翼100m/中堅122m
甲子園:両翼95m/中堅118m
マツダスタジアム:両翼99m/中堅122m
こう見ると、東京ドーム大きいですよね? これでホームランが出まくるのがおかしいということで出てきたのが「空調説」です。
では「専門家の中では現在最有力とされる説」と言われる「空調説」を「アンサイクロペディア」から引用しながら説明します。それは一言でいうと「東京ドームは気圧で屋根を膨らませている球場であり、このときドーム内の気圧が高まることによってボールが飛びやすくなる。」というものです。
あ! 今、物理的には「気圧が高いとボールは飛ばない」と思った人、まだまだですね。 プロ野球は、皆様に夢を与えるものなのです。いいですか?夢の世界ではなんでもありなんです。夢の前では物理なんて「くそくらえ」です。わかりましたか?
さて「専門家」による考察はさらに進み、とある雇用形態に切り込みます。 そう、お客様に快適に東京ドームで過ごしていただくために空調を管理する「空調班」です。
この「空調班」は「日本の頭脳を集めた」世界一有能な「空調班」で、彼らは東京ドーム内の気流を微妙に調節し、 巨人が攻撃している時はボールがスタンドに入るようにし、相手チームが攻撃している時はホームランが出にくくなるように制御しているのです。
「専門家」はこの「空調班」を目視したことはないと言うが、「専門家」が言っているのだからおそらく本当です。 根拠もちゃんと存在し、東京ドームの3 階席にて試合を観戦していると、巨人の攻撃中に「何となーく後方から涼しい風が吹いてきた」ような感覚に陥ることがあるのです。 これは本当、多分、空調の排気口か何かがあるだけだと思いますが、、、、、
さてさて「アンチ巨人の専門家」のお話はおいておいて、ちゃんとした事実をお教えします。 東京ドームでホームランが多いのは事実ですが、その現象を起こしているのは「球場の広さ」と「外野の壁の高さ」なのです。 下に12 球団のフェンス高さと広さを示した画像を貼りますね。
これを見れば一目瞭然。 結局、東京ドームは「左中間」の広さが狭く、「外野の壁の高さ」が低いからホームランが出やすいだけなのでした。 真実ってわかってみればつまらないものなんですよね。ということで、これからは「東京ドーム」でホームランがあっても「ドームラン」と騒ぐのはやめましょう!
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