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「戸村飯店 青春100連発」読みました。

「戸村飯店 青春100連発」
瀬尾まいこ 著

安くて美味しい中華料理店「戸村飯店」の息子たち、ヘイスケとコウスケは
見た目も性格も違うタイプの年子の兄弟である。
格好良くて要領がいい兄のヘイスケとごつごつした顔で明朗活発なコウスケ。
ヘイスケが高校を卒業し、家を出る場面から物語は始まる。

私には二歳下の弟がいるので、姉弟。私の二人の子どもも女の子と男の子、姉弟だ。

ある男友達は、とても仲良し兄弟で「弟は家族だから、人には言いづらい恥ずかしい話も、深い話もできる。」と言っていた。
同性だからこそ分かり合えること、男同士ならではの関係、があるのだろう。

いいな、兄弟。


コウスケは高校最後の合唱祭で最優秀賞を取ったら告白すると決めて、指揮者に立候補する。
コウスケのクラスが歌うのは「大地讃頌」。
私の母校の中学校も合唱に力を入れていて、「大地讃頌」は常に課題曲だった。頭の中にあのメロディーが響いてしばしノスタルジーに浸る。


―コウスケは一昔前のアイドルみたいな女の子が好きやからなあって。失礼やろう?(p109)

「昭和のアイドルみたいだね。」と言われたことのある私は、岡野さんに親しみを感じた。

―今回はゴーストライターを立てずに自分で手紙を書きました。
でも、受験勉強中のアドバイスは、戸村先輩の受け売り。毎日のように、コウスケの勉強状況を尋ねてきたんだよ。
コウスケ、愛されてるね。そして、私もコウスケのことが好き。(p262)

くぅ~ いいな、青春。


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