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不調とGoogle Map

言葉が心をつくる、と巷間よく言われます。

できることなら、できるだけポジティブで、機嫌の良いことだけを口にしていたいものです。

ですが、あえて後ろ向きなことを言わせてください。


マジやる気がでねぇ。


連日の暑さと日頃の疲れ、さらに鼻詰まりのトリプルパンチで、若干自律神経が乱れている感じ。仕事から帰ってきたらくたびれたぬいぐるみのようにベッドに転がり、スマホを相棒にダラダラと時間を潰すだけの毎日を続けてしまっている。
休みの日は昼過ぎまで寝て、起きて、飯を食って、寝て、飯を食って、日が暮れて、飯を食って、寝る。せめて最低限の向上心は維持していようとジムには行っているが、それで頑張った気になってしまうのも気に食わない。

どうしてもバイオリズム的に頑張れない時期、体調含めコンディションが良くない時期はあるのだけれど、どうもそんな感じじゃない。
やる気スイッチが強制シャットダウンされている。そんな感じだ。

元来の気質は思いっきし怠惰な方だと自覚していて、普段はそれを自制心でコントロールしているのだけれど、このところは理性のタガが外れて本能のままに怠惰を貪っているんだと思う。
その証拠に、心のバランス?みたいなものも、少し崩れてしまっている。


こんな状況だから、例えば文章を書くとか本を読むとか将来に向けての計画を立てるとか、ある程度まとまったエネルギーがないと取り組めないものが全く手につかなくなってしまっている。少し前までは仕事もあまり手につかなかったが、そっちの方は何とかなるくらいには調子が戻ってきた。自分でも書いてみて気付くが、まあまあ参っているみたいだ。

ところがそんな状況でも、平時と変わらないかそれ以上の熱量で取り組めているものがある。地図を見ることだ。
地図は子供の頃から大好きで、家の車に置いてあった地図を運転中にも読み続けて、親に叱られることがしょっちゅうあった。今でもGoogle Mapを眺めているだけで数時間は時間を潰せる。

地図は見ていて飽きない。この列車がどこに繋がっているだとか、国によって市街地の作り方が全然違うだとか、平面状の図形と記号の配置によってさまざまな情報をインプットすることができる。アメリカの都市はのっぺりしていて、ヨーロッパの都市は凝縮している。南米の計画都市の人工的な整然さと、東南アジアの大都市の生命すら感じさせる猥雑さの対比も面白い。
鉄道と都市の考え方も、国によって違いがあって面白い。ポーランドが鉄道大国だってことも、地図を眺めているうちに知ったことだ。

Google Mapのいいところは、飲食店やホテルなど施設の情報が地図に紐づいている点だ。その場所の雰囲気を窺い知れる情報が紙の地図と比べて指数関数的に増えて、その場所を旅する妄想を高解像度で展開することができる。最近のマイブームは、日本各地の百貨店やその跡地をGoogle Map上で巡ることだ。


どれだけ疲れていても、体力的にいっぱいいっぱいでも、地図は見れるらしい。これは重要な気づきだ。
それこそ、地図も見られないくらいに疲弊しているってことは相当やばい状態なんだと思う。一刻でも早く休んだほうがいいくらいに。


さて、自分の調子を表すパロメータを一つ見つけることができたわけだが、問題はどうやってコンディションを取り戻すかの方法がわからない、ってことなんだ…

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