#36 Life Never Ends 2017/4/10

The Broadway Experience (TBE)


東京にいながら、ニューヨークのミュージカルメソッドを一週間みっちりと体験できる画期的なプログラムです。
友人の紹介を受けて去年の春に受講したのがきっかけで、留学前に良い刺激を受け、人脈も広げることができました。
そして今年は受講生としてではなく、通訳スタッフとして参加させて頂くことができました。今日は、初めての同時通訳のExperienceとTBEから学んだことをまとめてみようと思います。


耳で聞きながら、脳内でその言語を他言語に変換し、口を動かし発信する。
この動作の繰り返し。もちろん変換が上手くいかなかったり、リズムが狂う時もありましたが、私はあるポイントに楽しみを見出してしまったのです。
「言葉だけでなく、気持ちも通訳する」ということです。
これはオフィシャルな場では適さない通訳の仕方だとは思いますが、今回子供たちに向けたレッスンでの通訳だったということもあり、子供に伝わりやすい言い方、表現の仕方を試行錯誤しながら探すのがとても面白かったのです。
英単語の本とかで学んだような熟語は小学生に理解できなかったり、堅苦しい日本語だと先生たちのパッションや優しさが伝わらなかったりするので。
先生の年齢や性別、言葉のニュアンスや抑揚も私なりに考慮して日本語の言葉遣いを変えてみたり、言うなれば「演じてみる」ということにトライしました。
演技のレッスンに入ることが多かったのですが、これまた感情的な言葉や表現ばかりで中々難しいのです(笑) でも、だからこそ面白いし、専門分野だからこそ出来るんだなと感じました。

さて、自分の経験談はこれくらいにしておいて。
今年のTBEはスタッフとしての参加でしたが、それでも学ぶ事はたくさんありました。母が最終日のプレゼンテーションに来ていて、私の働く姿を見る+先生たちの話を聞いていました。そんな母と終了後一杯やりながら一致した感想は、「日本にいたら聞けない考えを久々に聞けて嬉しかった」というものでした。

やりたいことがあるなら全部やればいい。一つに決める必要なんてない。
切望していれば必ず手に入れることができる。
大切なのはそれをどれだけ愛しているかということ。
成功したいと思うのではなく、自分が満足できるのかが重要。
キャリアを積み重ねる=良い事という概念。
Life never ends. 完璧はない。常に上へ上へと自分を高めるために学び続ける姿勢が大切。(プロも同じ。)


この他にもたくさんありましたが、そういえば最近聞いていなかったなぁという考え方ばかりで。これまた一つ一つの言葉が胸にグサグサ突き刺さるわけです。「そうなんだよねぇ」「分かってはいるんだけどねぇ」と誰もが思うような言葉ばかりなのです。
ただ、日本では通用しない考えってわけでもないと思いました。方法は変えなければいけないとしても、根底にあるべき信念は彼らのようであれば、何だか明るい世界が待っているような、そんな気がしてなりませんでした。
それを子供たちに身体表現を通して一週間でみっちりと伝えてくれるこのプログラム。携われたことに感謝と、これからの日本での普及を全力で応援します!

Be Hope, Be Mare!

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