「若生さんってかまちょよね」と言われた

私は「んー?いやー?半々、ですかね?(ニコニコ)」と返し、その後気がついたら涙が止まらなくなった。図星で泣いたのか、憤って泣いたのかわからなかった。疲労困憊で、感情の前に涙が出たような感じだった。

言われた相手は新卒研修をメインで見てくれている方だった。新卒社員にとっては学校の担任の先生のような、母親のような存在だった。

私は中学か高校かに戻ったような新卒研修の場に馴染めなかった。馴染みたいようなものでもなかった。気がついたらグループができていて、くだらない噂を回す者、オタクノリで楽しむ者…大きな暗黙の了解が駆け巡る環境は昔から苦手だった。なぜ新卒になってまで馴れ合わなきゃいけないのか?どうせみんな配属でばらばらになるのに。

それでも、社会人として必要だろうと判断した行動はするようにしていた。挨拶(無視する同期もいた)、全員でやらなくてもいい片付けの手伝い、私にとっては当たり前でやらない方が気に触るので進んでやった。

新卒研修の社員さんに馴れ馴れしく話しているのをみて引いた。当たり前のように人に片付けをさせて先に帰る人をみて引いた。こんなことで人を見下している自分も恥ずかしかったけど、私だって早く帰りたかったもん、しっかり見られたいし、行動は自分に返ってくると信じたかった。

そして研修最後の日、社員さんに冒頭の言葉を言われてしまう。これからお世話になる配属先の先輩たちに馴染めずいた時に言われた言葉だった。私としては、頑張って輪に入ろうとしている、でも空気読めなかったり相手のノリがあったりするので下手に輪に入って相手に気を使わせるのも良くないと思ってしまっていた時だった。私は本当に1人でも平気なのだ。平気じゃない時はエネルギーを使って、なんとか輪に入る時もある。でも研修最後でバタバタしてたのもあってクタクタだった。

ただ言い訳を書き連ねただけになってしまった気もする、言っても私の愚かさと幼さが消えるわけじゃない。
ただ、うまくコミュニケーションをすることは、私にとっては何かを隠したり嘘のリアクションを取ることだったりする。普通に普通のコミュニケーションを取ることがつらい、疲れる。本音を言うと変な子だと思われる、めんどくさがられる、大学生まではそれでよかった。自分の気持ちや言葉が苦しい思いをするよりかは。社会人はそれが多分ダメで、お世辞を言ったりその場にあったことを言わなきゃいけない。就活も最初はそれがいささかしんどかったけれど、言い換えを習い、思ったことを言いながら見合ったことを言えるようになった。これを社会人でずっとやっていかなきゃいけないんだろうな。どれだけあれば習えるでしょうかね。

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