パターゴルフ ~母のこと(2)~
思い出作りというのではないけれど、母が得意なパターゴルフに行っている。
以前は私と母の二人で行っていたのだけれど、ここに兄家族を混ぜることにした。兄は父とケンカをして、実家に入らないと約束してしまっている。だから母と兄家族が触れ合えることはあまりなくて、その仲介をしたようなものだ。
兄も父も我が強いから、お互いに引くに引けなくてそんなことになっているが、ちゃんとそこに気を遣ってパターゴルフに誘ってあげた妹の私の偉いことよ。誉めてもらいたいくらいだ、盛大に。
兄たちとは3回くらい行けただろうか。でも最近の母は調子がいまいちで「落ち着いたらまた行こう」といって消極的だ。呼吸苦が出ているのも分かっている。
行ったら私はカメラマンになって、写真を撮りまくっている。記念になる。そう思いたくないけれど、たぶん記念になるから。だから撮りまくる。
兄は気を遣えなくて、速足で歩いて行ってしまう。母はついていけなくて必死になっているが「遅い!」などと兄は言う。あとからメールでゆっくりにしてくれと叱ったが。なぜこういうところが気がつかないんだろうと兄のでくの坊ぶりにイラっとする。
とはいうものの、次はいつ行こうかと兄家族からお誘いがかかるので、パターゴルフ作戦は大成功している。いつまでできるか分からないけれど、あともうちょっと続けたい。
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