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コロナで収入が減った時、僕を支えたある監督の言葉。

昨年はコロナによる連載打ち切りなどで、6月頃に定期収入11万円を失った。また、ふだんよく仕事をさせてもらっていたメディアの仕事も中断、延期が続発した。僕は基本的に楽観主義だけど、さすがにこれはヤバいと焦った。

そんな時にふと、日本映画界の鬼才、故・若松孝二監督の取材をさせてもらった時に見せてもらった手帳の言葉を思い出した。

群れない。
頼らない。
ぶれない。
ほめられようとしない。

この言葉にはどんな背景があったんだっけ?と、2012年に自分が書いた若松孝二監督の記事を読み返すと、胸に刺さる言葉がいくつもあった。

「戦争で人は死ぬし、女性と子供が犠牲になるということをみんな忘れてる。イラクで何人死んでますか?アフガンで何人死んでますか?日本の新聞やテレビは何も伝えていない。権力はそういうものを歴史から全て消そうとする。だから僕は映画を通じて、若者にかつてこういうことがあったんだよと伝えたいんだ。二度とそういうことが起きないように、自分の中で消化しなさい、本当の日本を見つめてみろということ〜」

「連赤の映画の中で、あさま山荘にみたててぶっ壊したのは、僕の別荘ですよ。みんな『やめましょう』と言ったけど、みんなのために会社で作った家なんだから、いいじゃないかと〜」

「映画を褒められようがけなされようが一切気にしない。料理と一緒で、僕が作ったものを美味しいと言う人いれば、不味いと言う人もいる。10人のうち3人が美味しいって言ってくれれば最高だよね。3割バッターってスゴイじゃないですか」

若松孝二監督のインタビューは当時の自分にとっても大きなインパクトがあったけど、コロナ禍の2020年に読み返すとより沁み入るものがあった。

伝えたい強烈なメッセージがあるから、作品を作る。そのメッセージを届けるために、必死で努力する。その過程で、誰にも媚びない。

若松孝二監督の言葉や姿勢に鼓舞された僕は、収入を取り戻そうと無理に営業したりジタバタせず、稀人ハンターとしての仕事に注力することにした。

書く原稿が減ったなら、目の前の記事をより面白くすることに集中しようと考えた。加えて、10月に出す書籍『1キロ100万円の塩をつくる 常識を超えて「おいしい」を生み出す10人』の内容を充実させることに注力した。

時間に余裕ができたから新しいことにも挑戦しようと、41歳にして初めてライターのプレゼンイベント(オンライン)にも参加した。それをきっかけにダイヤモンドシグナルで書くことになった。

11月には、書籍を読んでくれたプレジデント社の編集者から連絡があり、来月からプレジデントオンラインで書くことになった。

どちらも、稀人ハンターとしての仕事を評価してくれているのがありがたい。

さらに、『1キロ100万円の塩をつくる〜』を読んでくれた某著名人からツイッターで連絡をもらい、知り合うことができた。これから面白いことが起きそうだ。

コロナによってそれまでの日常は崩れたけど、崩れたからこそ新しい風が吹き込んできた。

2021年、若松監督の言葉を胸に、その風に乗っていこう。

皆さん、明けましておめでとうございます!

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