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皇室献上漁師が目指す「一生で一番美味い海苔」@稀人マルシェ2022

稀人マルシェに参加してくれた稀人イレブンのご紹介vol.4

史上最年少で皇室に御献上。目指すは「一生で一番美味い海苔」


毎年、優賞と準優賞の海苔が皇室に献上される奉献乾海苔品評会。

伝統と格式のあるこの品評会で、23歳の時に準優賞、28歳の時に優賞したのが宮城県東松島の3代目海苔漁師、相澤太さん。どちらも最年少記録で、いまだに破られていない。

相澤さんは海苔の問屋から「いいものを作っても意味ないよ、これからは。外国から、安くていいものがどんどん入ってくるし、もう違う仕事探したら?」と言われたのを機に、問屋が求める扱いやすさや見た目の美しさではなく、「味」を追求するようになった。

無類の負けず嫌いの相澤さんが求めたのは、「ほかにない味」。細胞レベルで海苔の開発に着手し、たどり着いたのは、噛む回数で味が出るタイミングを変える技術。唯一無二の存在になり、ミシュラン掲載の鮨店などで採用されるまでになった。

相澤さんが海苔を作る東松島の海。(画像提供:相澤さん)

相澤さんの探究心は留まることを知らず、極めて難しいと言われる「岩のり」の養殖にも挑戦。「野生の猿が岩場に行って、わざわざ摘んで食べる」と言われるほど栄養・旨味が豊富な岩のりを養殖し、化学調味料なしで「海の香りと味」を届ける。

養殖岩のりを使った「金のばら干し」。

相澤さんが目指すのは、「一生で一番美味い海苔」。

それは単においしく味わってほしいからじゃない。忘れられないほどうまい海苔を食べてもらって、日本の海に想いを馳せて欲しいという願いが込められている。日本の海は今、環境変化で危機的な状況にある。相澤さんはそれを伝えるために「一生で一番美味い海苔」を作りながら、毎年100万円を投じて全国を巡り、講演しているのだ。

今回のマルシェでは、養殖岩のりの「金のばら干し」を用意しました。海の潮風を感じながら、日本の海について考えて見ない?

稀人マルシェ
日程:12月17、18日
時間:13時~18時
場所:ギャラリー山小屋(恵比寿)

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