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YouTube漫画動画コンテンツの作画報酬だけで約4年生計を立ててきた

フリーイラストレーター兼漫画描きの
maRea moRso(まれあもるそ)です。
誰だよお前…と思った方がほとんどだと思います。

一応これでも、タイトルの通り、
約4年間YouTube漫画動画のコンテンツを
メインに、絵だけで生計を立ててきました。

2018年の末頃から
徐々にブームがでてきたこのコンテンツ。
最初はちょっとしたノリで
始めてみたのがきっかけだった。
自分が描いたもので、報酬がもらえるなんて…!

幼いころから絵を描くことが好きで、
絵を生業とすることを
夢見ていた私には、
それはそれは、夢のような出来事だった。

漫画家になりたいという夢は、
教育熱心で厳格な両親からは
大反対されていたが、
法廷画家(TVというかつてなら大きなメディアに掲載されるから)
や警察官になって指名手配犯の似顔絵を描くこと(公務員なので)
に関しては大賛成されていたー…

そんな中、
このYouTube漫画動画の
作画担当者という業種は、
エントリーしたら割とすぐに通過し、
作画して納品する…
そして報酬が得られる。
学生時代のアルバイトから数えると、
教育・出版・飲食・モデル業・IT・人事…etc
大手から零細企業まで
ありとあらゆる業種を経験してきたが、
こんなにラクな仕事はないと思った。

そして私の描いた作品は、動画として公開されると
時には1時間あたり5万回というスピードで再生され、
現時点でミリオン越えのものも多数あり、
多いもので1本あたり700万回以上再生されている動画もある。

(↑もう見返すのも恥ずかしいくらい作画崩壊しているけれど、
本編作画を担当させていただいた作品の中で、
一番再生数の多い動画)

元々美少女や美少年など少女漫画系のもの
ばかり描いており、
それらを得意としていたつもりだったが、、、
仕事を広げたい想いで、
ジャンル問わずなんでも引き受けた。
ラブロマンス系にはじまり、
コメディ・サスペンス・実話系…
一般市民から反社風までとにかく幅広いキャラクターを描いてきた。
(おそらく一番描いた職種は警察官であろう)

明確な収入は伏せるが、
途中で離婚してシングルマザーとなり、
都内に住んで、我が子が通う私立の幼稚園を
なんとか卒園させられるほどの報酬を得てきた。

…が、しかし、
本業務を始めて4年を経た今、
私自身の名が知れることもなければ
最近は業界全体が低迷しつつあるようにも見受けられる。

そして作画に求められるスケールが大きくなるごとに
特に実話に基づいたストーリーの場合、
リアルさを追求し、
それを忠実に絵に落とし込みたくなっていき、
時間をかけすぎてしまって、
結果としてコスパが悪い状態になっていた。
いわゆる"器用貧乏"というやつになってしまった。

絵師の名が知れていくのも、
ほんのわずかのように思える。

―アニメを例に挙げよう。
例えば絵のキャラクターに命を吹き込む、
声優さんという職業は視聴者にどんどん知れ渡るが、
アニメーターさんの名前を挙げられる人が何人いるのだろうか。
おそらく知らない人がほとんどであろう。

納品物のほとんどは、著作権を譲渡する。
これまで月間200枚近く作品を描き上げてきたが、
それらのほとんどは今、私の著作物として
ポートフォリオとしてあげることはできないし、
契約先によっては再生数に応じたインセンティブも発生しない。

そう、これだけ描き上げても、
今、私に残るものはほぼ何もない。

次回は、
●すべてのリモートワーカーに通ずる!絵師から見た、
発注方法の要望と業務中の円滑なやりとりについてアドバイス
●どのような作画工程が時短か
●イラスト作画において便利な機器

等について書いていけたらいいなと思う。
(※記事更新時期は未定です)

#YouTube漫画動画 #イラストレーター #絵師 #コラム

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