小さい頃のわたしのために書く話

このままだと小さい頃のわたしが
報われないから、書いて昇華したいと思う。

弟、妹、私。
私は長女で、ついこの前まで
全部全部私のものだった。
妹を見た時の印象は、知らない小さいの。
3歳の私にとってはお姉ちゃんになることは
素晴らしいものとは思えなくて、
ベッドや、お気に入りのお布団、
私だけのものだった母の手が奪われたことが
ただただ悲しかった。

月日が経って、妹の存在が
きちんと認識できるようになると、
愛おしく思えるようになってきた。
でもそれもすぐ終わった。

弟が生まれたのだ。
大人になった今、どれだけ大変か想像するだけで
頭がくらくらしそうだ。
妹の時よりも表には出さなかったものの、
悲しくて寂しかった。
関心の先に自分がいないことが
よくわかっていたからだと思う。
仕事が忙しい父、育児でバタバタな母、
手がかかる妹、生まれたての弟、
そして、我慢の限界の私。

泣きながら
「私の手は誰が繋ぐの?
 私のことは誰がだっこしてくれるの?」
と訴えたことを今でも覚えている。

確かその後は抱きしめてもらっているはずだけれど
泣きつかれて寝てしまい、あまり覚えていない。


とにかく何が言いたいかって?
小さな私を抱きしめてあげたくてもできないので、いつまでも自分の中で大切にとっておけるような
文章を綴ることにする。

寂しがりやで、構ってちゃんで、
猫みたいに気まぐれな私。
涙を流さないで。心配しなくても大丈夫だから。
手を繋いでくれる人や、抱きしめてくれる人が
大人のあなたにはたくさんいる。
そして、あなたもたくさんの人の手を取り
たくさんの人を抱きしめてあげられる。
全てはうまくいっているよ。大丈夫。


今は私たちはとっても仲良し。
買い物や食事や、色んなことをして楽しんでいる。
でもね、2人には秘密。

明日乗り越えれば休日だ。
それでは、また明日。

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