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ビーフコロッケ(創作料理)

巣ごもりのためのレシピー集

料理の背景

これは阪神大震災 (1995 年) の前まで神戸国際会館の地下1階にあった「ニューコーベ」というレストランで出されていたビーフコロッケをヒントにしています。

僕は子供の頃からあんまり芋タコ南瓜系は好きではなく、今でもコロッケにもほとんど思い入れはないのですが、小学生低学年の頃かな、ピアノの発表会のときに祖父に連れられて行ったニューコーベでビーフコロッケを食べて以来、その虜になってしまいました。

ニューコーベのビーフコロッケは、コロッケといっても全然ジャガイモを感じることはなく、ほとんどビーフのミンチ、それがドゥミグラスなのかトマトソースなのか、何だかわからないけどものすごい旨味とジューシーさがあって、週に2回でも3回でも食べたい味だったのです。

その再現を母に頼んで数十年。つなぎのジャガイモを極限まで減らしたり、トマトペーストを入れたりエバミルクを入れたりしていたようですが、やっぱりニューコーベの味には近づけない。
でもその代わりと言ってはなんだけど、苦労のしがいあって、母独自のコロッケもだんだんと完成度を高めていったのです。

そんなわけで実家に帰るときにはいつもコロッケを仕込んでおいてと頼んでいました。面倒くさいので母はいやがってましたが。そのうちにレシピーを聞こうと思っていたのですが、そのうちそのうちと言ってる間に母の頭の中はパラダイスになってしまったので、結局のところ僕は1994年まで何十年も食べ続けたニューコーベのビーフコロッケの味の記憶と、母が作り続けたビーフコロッケの味を思い出しながら自分なりにアレンジしてみました。

自分でいうのもなんですが上出来でした。

けっこう変わった世界の料理を「巣ごもりのためのレシピー」集に収めています。よければ、ご覧ください。https://note.com/marco_jp/m/mcf8c9dfbd4b5

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材料:
▶ 牛ミンチ 400グラム
▶ マッシュルーム 1パック
▶ 玉ねぎ 1/2個
▶ じゃがいも 中 1 個
▶ ビーフコンソメ 1/2~1 キューブ
▶ ハインツのデミグラスソース 大さじ3
▶ 生クリーム (またはエバミルク) 30 cc
▶ バター 20 g
▶ ナツメグ 少々
▶ 塩コショウ 少々
▶ パン粉 50 g
▶ 油 (オリーブオイルなど) 大さじ 2.5
▶ 小麦薄力粉 適宜
▶ 卵 1個 (全卵)

1. 玉ねぎ、マッシュルームはみじん切りにする。
2. じゃがいもは大きめの乱切りにして耐熱容器に入れ、電子レンジ 600W で 5 分加熱して暖かいうちに潰しておく。
3. フライパンにバターを温めて溶かし玉ねぎをしんなりするまで炒める。
4. これにマッシュルームを加えて軽く塩をして全体を2分ほど炒める。
5. ここに牛ミンチを加えて肉の赤色がなくなる程度まで全体を炒める (炒めすぎるとミンチがコロコロと固くなり過ぎるのでそれは避ける)
6. ここにナツメグ、ビーフコンソメ、さらにデミグラスソースを加える。(これらの量はレシピー通りである必要はなくあくまでも好みで。レシピーの分量は単なる目安)
7. 2.で潰したじゃがいもを 6.に加えて均等にし、最後に生クリームを加えて味を見る。塩味が足りなければ塩をする。これでコロッケの中身 (具) は完成。
8. 理想的には 7. でできた具をボールに移し一晩冷蔵庫で寝かせる。そんな暇がない場合は少なくとも冷蔵庫で2時間ぐらいは寝かせる。
9. 具に薄力粉、溶き卵、パン粉の順にまぶし、180 度の油で揚げると完成。

あとは具を成形して、小麦粉、溶いた卵、パン粉の順につけて180度の油で揚げれば完成!僕は家で揚げ物をするのは嫌なのでヘルシオを使って以下の方法を取ります。

9. 耐熱容器にパン粉を入れて、油大さじ2.5杯をまぶし掛け、全体に油がいきわたるようによく混ぜる (オリーブオイルだと色がついているので混ざり具合がよくわかる)。
10. ラップをせずに電子レンジ 600W でまず1分40秒温める。
11. 一度、皿の中をよく混ぜて、また電子レンジ 600W で 50秒温める。そしてまた混ぜる。
12. これを何度か繰り返しているうちにパン粉がだんだんとキツネ色になってくる。(ただし色が付きだすと急に焦げるので注意!)
13. 8.で出来た具に小麦粉、溶き卵、そして 12. でできたキツネ色のこんがりパン粉をまぶす。
14. これをヘルシオのグリルとかフライで13~4分 (自動) 焼き上げると揚げたコロッケと同じような出来上がりになるが、油は少ないのでヘルシー。

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